SOUNDPEATS Aura Nebulaレビュー|音場が広い5ドライバー。バンドもボーカルも楽しめる音質重視モデル

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SOUNDPEATS Aura Nebulaレビュー|Androidで音質重視ならコレ。バンドもボーカルも広い音場で聴ける5ドライバー

SOUNDPEATS史上ぶっちぎりの音質。Aura Nebulaは格が違う。

要約
  • LDAC(Pixel 9a)でもAAC(iPhone Air)でも、5ドライバーの音の特徴や傾向は十分感じられる。ただし低音の厚みはもう少し欲しい
  • ANCは最大43dB。日常使いには十分実用的だが、H3のほうが上
  • 電池持ちは公式でANC OFFで最大7時間。筆者の実測は、LDAC接続でANC OFFが約4時間、ANC ONが約2時間50分(いずれも残量10%まで)
  • LDACを有効にすると、マルチポイント接続とゲームモードは使えなくなる。自動装着検知は非搭載

SOUNDPEATS JAPANより「SOUNDPEATS Aura Nebula」をご提供いただいたので、筆者が実際に使用したレビューをお届け。

Aura Nebulaは、10mmダイナミック、6mm平面磁界型、BA×2、マイクロ平面磁界型という4種5基のドライバーを搭載した35,880円(税込)のフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンなのですが、これまでのコスパ重視なSOUNDPEATS製品とは手に取った瞬間から違う雰囲気が漂っていました。

音質から使い勝手まで、実際に使って感じたことをまとめていこうかと思うので、音質重視のイヤホンを探している人は参考にどうぞ。

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目次
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結論:音質は別格。ANCは日常使いで十分な実用レベル

SOUNDPEATS Aura Nebula ケース 手に持った状態 サイズ感

SOUNDPEATS Aura Nebulaは、4種5基のドライバーを3ウェイ・クロスオーバーで繋いだフラッグシップの完全ワイヤレスイヤホン。

筆者がこれまで試してきたSOUNDPEATSのイヤホンのなかでも、音質と音の表現に関してはぶっちぎり。ハードウェアの完成度も高く、質感やデザインにも力が入っていて、この価格にも納得の一台です。

SOUNDPEATS Aura Nebulaのレビューと評価をまとめると以下の通り。

SOUNDPEATS Aura Nebula ケースを開いた様子

SOUNDPEATS Aura Nebula レビューまとめ

形状:カナル型|重さ:片耳約8g|対応コーデック:LDAC/aptX Lossless/aptX Adaptive/aptX/LC3/AAC/SBC|電池持ち:イヤホン単体7時間(ANC OFF)/ケース込み28時間|ANC:最大43dB|防水:IPX4

メリット

  • 音質はSOUNDPEATS製品の中でぶっちぎり。音場の広さと分離感が抜群
  • ギターのピッキングのニュアンスや、ボーカルの息遣いまで繊細に再現
  • ケースの質感が高く、星雲をイメージしたデザインも美しい
  • ANCは日常使いには十分実用的(PCの動作音などは完全にシャットアウト)
  • 標準の外音取り込みが自然で聴き取りやすい

デメリット

  • ノイズキャンセリング性能は、H3のほうが上(日常使いには十分)
  • 低音は豊かだが、厚みはもう少し欲しい
  • LDACを使うと、マルチポイント接続とゲームモードが使えなくなる
  • LDAC接続だと電池持ちは短め(実測はANC OFFで約4時間、ANC ONで約2時間50分)
  • 3万円超えのモデルだが、自動装着検知は非搭載(外しても音楽は止まらない)
音質
機能
装着感
デザイン
コスパ
総合評価

※レビューの評価基準についてはこちら。

結論として、筆者がこれまでコスパ重視で音質が良い...という評価だったSOUNDPEATSのイヤホンですが、Aura Nebulaは一味も二味も違う仕上がり。

今回初めて4種5基のドライバー「クアッドブリッド/5ドライバー」を試しましたが、実際に視聴してみても”ちゃんと全部鳴ってる”感があるくらい聴いていて非常に楽しいイヤホンでした。

  • 音質:音場が広く、分離感も抜群。ギターのピッキングのニュアンスやボーカルの息遣いまで繊細に聴き取れる
  • ANC:日常使いには十分。ただしH3のほうが上
  • 外観:星雲を思わせるラメ入りのデザイン。ケースの質感も別格
  • 気になる点:低音の厚みはもう少し欲しい。LDAC使用時はマルチポイントとゲームモードが使えず、電池持ちも短め。自動装着検知も非搭載

以下、それぞれ詳しくレビューしていこうかと思いますが、公式スペックは以下の通りなのでこちらも目を通してもらえれば。

SOUNDPEATS Aura Nebulaのスペックまとめ
価格35,880円(税込)
発売日2026年10月9日
形状カナル型(完全ワイヤレス)
ドライバー構成クアッドブリッド/5ドライバー
(10mmダイナミック+6mm平面磁界型+BA×2+マイクロ平面磁界型)
クロスオーバー3ウェイ・クロスオーバーアーキテクチャ
対応コーデックLDAC / aptX / aptX Adaptive / aptX Lossless / LC3 / AAC / SBC
(ハイレゾワイヤレス対応)
Bluetooth6.0(QCC3091)
ノイズキャンセリング適応型ANC(最大-43dB)
外音取り込みあり
通話3マイク CVC
連続再生時間イヤホン単体:最大7時間(ANC OFF時)
ケース込み:28時間
充電USB-C
ワイヤレス充電
急速充電(15分で約2時間再生)
防水規格IPX4
本体サイズイヤホン:26×25.45×18.42mm
ケース:64.5×44.5×32.1mm
重量約8g(イヤホン片側)
69.1g(ケース+イヤホン両側)
マルチポイント対応(LDAC接続時は不可)
ゲームモード対応(最短59ms、LDAC接続時は不可)
専用アプリSOUNDPEATS App
(12種プリセットEQ対応)
付属品イヤーピース(S/M/L/XL)
USB-A to Cケーブル
ピーツ君ステッカー
説明書
アプリカード

Aura Nebulaの価格は35,880円(定価/税込)。Amazonなどのセール期間中はもう少し安く購入することができるので、気になっている人はセールのタイミングを狙ってみるといいかも。

外観・付属品:これまでとは明らかに別格の質感

SOUNDPEATS Aura Nebula イヤホンのデザイン 星雲を思わせる輝き

さて、まずはSOUNDPEATS Aura Nebulaの外観や付属品についてですが、外観は上の画像を見てもらうと分かる通り...仕上げや質感からもうすでに違う。漂う強者の雰囲気。

これまでのコスパ重視なSOUNDPEATS製品とは明らかに別格で、手に取ったときからハードウェア面にも力を入れているのがわかります。

ケースの質感とヒンジ

SOUNDPEATS Aura Nebula 筆者が計測したサイズの実測値

SOUNDPEATS Aura Nebulaはケースの質感が非常に高く、さらさらとした手触りのマットな仕上げ。

デジタルスケールとノギスでサイズを計測したところ、ケースサイズは65.2×44.6×32.0mm。重さはイヤホン片側で8.3g、ケース+イヤホンで67.9gでした。

SOUNDPEATS Aura Nebulaのケース底面
SOUNDPEATS Aura Nebulaのケースを開いた状態

ヒンジは開け閉めの際にややトルクを感じる作り。プレートの補強などはないですが...簡単に壊れてしまうような作りではないので安心して使えるかなと。

SOUNDPEATS Aura Nebulaのケース前面にあるLEDインジケーター
SOUNDPEATS Aura Nebulaのケース背面にある充電用のUSB-C端子

ケース前面には充電や接続状態を知らせるLEDインジケーター、背面には充電用のUSB-C(急速充電対応)を搭載しています。

写真では伝わりにくいですが、ケースの筐体は触るとひんやり。鈍く光を反射する質感で高級感もあります。

星雲をイメージしたデザイン

SOUNDPEATS Aura Nebula イヤホン本体のデザイン 星雲を思わせる綺麗な仕上げ

ケースとイヤホンのタッチパッド部分はつるっとした手触りで艶々。

Nebula(星雲)の名のとおり、宇宙空間を漂う天体を思わせるターコイズ、シルバー、カッパー、ピンクなど様々な色合いのラメが散りばめられていて、デザインも非常に良いと感じました。

SOUNDPEATS Aura Nebula イヤホンのゴールドアクセント
SOUNDPEATS Aura Nebula ノズル部分

アクセントのゴールドパーツ(ノズル、イヤホン側面のリング、SOUNDPEATSのロゴなど)も統一感があって、見た目と仕上げの雰囲気は抜群です。

付属品

SOUNDPEATS Aura Nebula パッケージ
SOUNDPEATS Aura Nebula 付属品の一覧

SOUNDPEATS Aura Nebulaの箱の中身は以下のとおりです。

  • イヤーピース(S/M/L/XLの4サイズ、各1ペア、計8個。Mサイズはイヤホンに装着済み)
  • USB-A to Cケーブル
  • ピーツ君ステッカー
  • 説明書
  • アプリカード

ステッカーやユーザーガイドが付属するのはいつも通り。

SOUNDPEATS Aura Nebulaに付属するイヤーピースの収納ケース(紙製)

ただ、SOUNDPEATS Aura Nebulaはイヤーピースが紙製ケースに収納されていたのが印象的でした。紛失の心配がなく、イヤーピースを清潔に保管できます。(6つのイヤーピースを収納可能)

交換の時も一目で組み合わせが分かるのは嬉しい。

装着感:やや大ぶりだが、しっかり耳にフィット

SOUNDPEATS Aura Nebulaを耳に装着した状態

お次はSOUNDPEATS Aura Nebulaの装着感について。イヤホン本体はやや大ぶりですが、大きすぎるわけではなく、しっかり耳にフィットします。

頭を振ったり、走ってみてもズレたり外れることはありませんでした。

筆者は大きめのイヤーピースが好みなので、最初から装着されていたMサイズをLサイズに交換して使っているのですが、その状態で2時間ほど音楽を聴き続けても耳が痛くなることはなかったので...装着感もかなり良い。

圧迫感はやや感じましたが、これは筆者が大きめのイヤーピースを付けているため。このあたりは好みでどのイヤーピースを付けるか?で変わりそうかなと。

音質:音場の広さと分離感に驚いた、SOUNDPEATS史上ぶっちぎりの音

SOUNDPEATS Aura Nebula イヤホンのデザイン タッチパッド部分

さて、ここからはSOUNDPEATS Aura Nebulaの”音質”についてですが...結論から言うと、筆者がこれまで試してきたSOUNDPEATSのイヤホンのなかでも、音質と音の表現に関してはぶっちぎりだと感じました。

コスパ重視だけど音質も良い...という製品が多かったなかで、Aura Nebulaは「音質」という点において格が違います。Aura Nebulaはこれまでの製品と比べると高めの価格設定になりますが、こだわりを感じられる納得の音質。

試聴環境と試聴曲

デバイスはPixel 9a。いつものプレイリストに加えて、玉置浩二「メロディー」を視聴しました。

音源はロスレスで、音量は60%、コーデック:LDAC、EQはデフォルトの「SOUNDPEATSクラシック」、ANC:ONで、イヤーピースは付属のLサイズに交換して視聴した音質の印象をお届けしていきます。

あわせて、iPhone Air(AAC接続)でも視聴し、印象は「コーデックによる違い」にまとめているので、Aura Nebulaの購入を検討している人はぜひ参考にしてもらえれば。

まず、「メロディー」を視聴してみたところ、ボーカルの息遣いまで繊細に表現。特徴的なウィスパーボイスの響きから、力強く芯のあるミックスボイスまで使い分ける楽曲ですが、どちらも違和感なく、心地よく聴けました。

ビリー・アイリッシュのbad guyでは、パンで左右に綺麗に振り分けられたボーカルとコーラスの微かな息遣いとニュアンスまで表現しており、空間的な広さも相まってエアリーな印象。低域・中域・高域についての印象は以下の通りです。

低域

まず低域。Aura Nebulaの低音は豊かに響くけど、厚みについてはもう少し欲しい...というのが正直なところ。ズシンと沈み込むような重厚さを求める人には、物足りなく感じるかもしれません。

でも、Janne Da Arcの「DOLLS」ではベースラインが埋もれることなく、しっかり聴き取れたし、bad guyの唸るようなベースラインも潰れず前に出ていたので「物足りない!」というほどではないですが、筆者の好みとしては、深さというか、厚みというか...”重み”がもう少しあれば、といったところ。

中域と高域

Aura Nebulaの中域〜高域は、6mm平面磁界型ドライバー、BAドライバー×2、マイクロ平面磁界型ドライバーが受け持つ帯域。

公式によると、平面磁界型は優れた過渡応答と位相特性を生かした緻密な描写、BAは伸びやかなクリアさと正確な描写力、マイクロ平面磁界型は微細な音の描写と、中高域から超高域の再生を担当しているとのことですが、聴いた印象としては、ギターの弦が高音弦から低音弦まで非常に豊かに響いて、ピッキングのニュアンスまで細かく拾ってくれているのが分かりました。

乃木坂46の「サヨナラの意味」のようなピアノの楽曲を聴いてみると”ピアノの残響感”もよく出ており、スネアドラムなど中域のレスポンスが良いのも印象的です。

一方で、Bananaramaの「Love in the First Degree」は、イントロから入るシンセブラスとシンセドラムが、筆者は僅かに耳に刺さるように感じたので、ユーロビート系は向いていないかも。(これは...好みによる)

音場と分離感

楽曲の雰囲気を形作る”音場と分離感”についてですが、Aura Nebulaで「メロディー」を再生した瞬間、始まりから音場の広さに驚きました。分離感も抜群で、目を閉じて聴くと、まるで小さなバーでライブを聴いているような雰囲気と感覚になります。

ギターのピッキングの細かなニュアンス、スネアドラムの奥行き、クランチギターの歪みまできっちり再現しているかなと。Janne Da Arcの「DOLLS」でも、ギターのアルペジオが明確に聴き取れます。

聴く人によっては硬さを感じる可能性もあるかもしれませんが、筆者はものすごく好きな音。

Aura Nebulaはバラードや、ロック、バンドミュージックに特に合う音質かな?というのが筆者の印象で、4種/5基ドライバーという個性が強く出ていますが、聴いていてすごく楽しいイヤホンです。

少なくとも、筆者は長時間聴いていても”聞き疲れ”はしませんでした。

周波数特性から見る音の傾向

SOUNDPEATS Aura Nebulaの周波数特性 LDAC/ANC:ON
LDAC、ANC:ON

筆者の感想だけだとどうしても主観に寄ってしまうので、今回もLDAC接続時の周波数特性を実際に計測。試聴はANC ONで行ったので、ANC ON時のグラフを中心にご紹介です。

グラフを見てみると、Aura Nebulaの音の傾向は大きく3つのポイントに分かれます。

  • 低域〜中低域(60Hz〜300Hz付近)
    • 60Hz付近の超低域は控えめで、100Hz付近から立ち上がり、150〜300Hzはフラット寄り。
    • 沈み込みよりも、中低域の質感を重視したバランスで、筆者の「低音は豊かだけど、厚みはもう少し欲しい」という聴感とも合う結果かなと。DOLLSのベースラインが埋もれなかったのは、100Hz以降がしっかり出ているおかげかも。
  • 中域(300Hz〜1kHz付近)
    • 大きな山や谷はなく、1kHzにかけてなだらかに上昇。
    • 帯域のつながりがスムーズなのは、3ウェイ・クロスオーバーの設計の影響かなと。
  • 中高域(1kHz〜4kHz付近)
    • 1.3kHz付近に小さな山があり、2kHz付近で軽くへこんだあと、3kHz付近でピーク。

グラフと聴いた印象を照らし合わせてみると、1kHz〜4kHzがなだらかに持ち上がっている特性は、筆者の聴感とも重なる部分。ギターのピッキングのニュアンスやボーカルの息遣い、スネアなど中域のレスポンスの良さはこのあたりが効いているのかなと。

ただ、3kHz付近のピークは今回の計測方法だとほかのイヤホンでも出ることがあるので、Aura Nebulaならではの特徴とまでは言い切れません。ピアノの残響感のような高域の印象もグラフでは確かめられていないので、あくまで聴いた印象を裏付ける参考として見てもらえれば。

SOUNDPEATS Aura Nebulaの周波数特性 LDAC/ANC:OFF
LDAC、ANC:OFF

ちなみに、ANC OFFでもAura Nebulaの周波数特性を計測してみたところ、100Hz付近の出力が20dB以上も下がって低域が控えめになる代わりに中高域が前に出た見通しのいい特性に。

ANC ONは低域がリッチに、ANC OFFは見通しが良く...というイメージかなと。

※今回の計測方法では5kHz以降がグラフ上で大きく落ち込んでいます。これまで通りの計測方法だとなぜかうまくいかなくて...ちょっと計測方法の見直しが必要かも。高域についてはグラフでの評価は控えて試聴の印象をもとに判断しているため、あくまでも参考程度に。

コーデックによる違い

Pixel 9aはaptX Losslessに対応していないため、Android側の試聴はLDACのみで行いましたが、iPhone Air(AAC接続)でも聴いてみたところこちらもかなり良い感じ。

AACでも5ドライバーならではの音の特徴や傾向、違いは十分感じられます。やはり低音はもう少し厚みが欲しいところですが、豊かな表現力は健在でした。

LDACに対応していないiPhoneで使っても「Aura Nebulaらしさ」は十分楽しめるかなと。

本音を言えば、ぜひLDACやaptX Losslessに対応するAndroidスマホでAura Nebulaの繊細で表現力豊かな音質を試してほしいところですが、AACのiPhoneでも普通のイヤホンとの違いを明確に感じられます。

ノイズキャンセリング・外音取り込み・通話:日常使いには十分。ただしH3には一歩及ばない

SOUNDPEATS Aura Nebula ケースを開き手に持った様子

Aura Nebulaは、適応型ANC(最大43dB)と外音取り込み、3マイクCVCによる通話機能を搭載しています。音質重視のモデルですが、日常使いで困らないだけの性能はしっかり備わっている...と言えますね。

ただ、ノイキャンの強さについてはH3のほうが上...というのが筆者の体感です。ここからは、ANC、外音取り込み、通話の順に、実際に使って感じたことをご紹介です。

ノイズキャンセリング(ANC)

ノイキャンについては、ほかの3万円クラスのイヤホンと比べると「もう一声」といった感じ。H3と比較してもノイキャン性能はH3のほうが上だと感じました。

公式の最大ノイズ低減量もAura Nebulaが最大43dBなのに対して、H3は最大55dB。音質重視のイヤホンだから...とも言えますが、日常使用では十分実用的な性能かと思います。

実際に試したときの印象は以下の通り。

  • 2mほど背後にある水槽の水の音は、チョロチョロとわずかに聞こえるレベル
  • PCの動作音などは完全にシャットアウト
  • さすがに外では車の通る音などが普通に聞こえてくる
  • 音楽を聴きながらであれば、室内の雑音はかなりシャットアウトできる

Aura Nebulaはイヤーピース自体の遮音性が高いことも影響しているのかも。

使い分けとしては、Aura Nebulaならではの繊細な音を楽しみたい人はANCオフ。ノイズをシャットアウトしつつ音楽も楽しみたい人はANCオンで聴くのがおすすめです。

外音取り込み

外音取り込みモードは、標準外音取り込みとボーカルブーストの2種類。

自然さでは標準外音取り込みのほうが自然で聴き取りやすい印象でした。ボーカルブーストは周囲の音が不自然に強調されてしまうように感じたので、基本は標準で良さそうです。

通話品質

通話時の音声は普通にクリア。自然に会話できて、相手にも普通に話せているとの感想でした。普段の通話で使う分にも問題ない品質ですし、ゲームなどをプレイしている時の通話用としても使えます。

バッテリー:公式の目安と筆者の実測

完全ワイヤレスイヤホンで気になるのが電池持ち。Aura Nebulaの公式の連続再生時間はANC OFFでイヤホン単体が最大7時間、ケース込みで28時間。ワイヤレス充電と急速充電にも対応しています。

LDACを使ってANC:ONの場合の公式の目安は約4時間ですが、実際に測ってみたところ約2時間50分で残量10%に。ANC OFFでは約4時間で残量10%となり、どちらも公式値よりは短めの結果でした。

一方で、急速充電は10%から15分で65%まで回復としっかり回復してくれます。

ここからは公式の目安と筆者の実測値を並べてご紹介していこうかと思うので、Aura Nebulaの電池持ちが気になる...という人はぜひ参考に。

再生時間の実測

公式の連続再生時間は、ANC OFFで最大7時間(ケース込みで28時間)。ANC ONの場合はLDACで約4時間、aptX Losslessで約4.5時間とされています。

条件公式の目安実測
ANC OFF最大7時間約4時間で残量10%
ANC ON + LDAC約4時間約2時間50分で残量10%
ANC ON + aptX Lossless約4.5時間未計測
(Pixel 9aが非対応のため)

公式の目安と筆者の実測値を並べると上記の通り。※開封直後に満充電にしてから検証。

アプリ上の残量表示。左右で約5%~10%の差がありました

Pixel 9aとLDAC接続、音量60%で連続再生し、残量を記録しました。筆者の個体は左のイヤホンのほうが右より10%ほど残量の減りが速かったため、減りが速い左側の残量を基準にしています(ANC ON/OFFとも同じ条件)。

LDAC、ANC:ON、音量60%の電池持ち

時刻経過時間残量
11:210:00100%
12:200:5970%
13:222:0135%
14:112:5010%(「Battery Low」のアナウンス)

ANC ONで計測した結果は約2時間50分で残量10%になり、「Battery Low」のアナウンス。公式の約4時間よりは短めですね。

LDAC、ANC:OFF、音量60%の電池持ち

続いて、同じ条件でANC OFFでも計測しました。

時刻経過時間残量
18:200:00100%
19:201:0075%
20:202:0055%
21:203:0035%
22:193:5910%(「Battery Low」のアナウンス)

結果は、約4時間で残量10%になり、「Battery Low」のアナウンス。公式の最大7時間は公式側の測定条件(コーデックや音量など)が筆者の環境と異なる可能性があるものの、約6割にとどまりました。ANC ONの約2時間50分と比べると、ANC OFFは約1.4倍長持ちする結果です。

なお、右側を基準にすれば、もう少し長く使える計算になりますが...左右差は個体差の可能性もあるので、あくまで筆者の個体での結果です。

充電について

急速充電は残量10%の状態から15分で65%まで回復しました。公式の「15分で約2時間再生」にも近く、上記の減り方から計算すると、約1時間45分ぶんの再生ができる計算です。

上述のとおり、LDAC+ANC ON時はやや電池持ちが短い...というのがデメリットと言えますが、急速充電は公称値に近く、すぐに充電できる環境では問題なし。

ただし、通勤や通学など、すぐに充電できない環境で使う人は電池持ちが気になるかも。

気になった点:低音の厚み、LDAC使用時の制限、装着検知なし

Aura Nebulaを使っていて気になった点は、以下の5つ。

  • ノイズキャンセリング性能はH3のほうが上(日常使いには十分実用的)
  • 低音は豊かだけど、厚みはもう少し欲しい
  • LDACを有効にすると、ゲームモードとマルチポイント接続が使えなくなる
  • LDAC接続だと、電池持ちはやや短め(実測はANC OFFで約4時間、ANC ONで約2時間50分)
  • 自動装着検知機能がなく、耳から外しても音楽が止まらない(装着しても自動再生されない)

LDACの制限については、音質重視で使うならマルチポイント接続なしで使うのがおすすめ。2台同時につなぎたいときや、ゲームで低遅延を重視したいときは、LDACをオフにしてほかのコーデックで使う形になります。

それと個人的に残念だったのが自動装着検知機能がない点。耳から外しても音楽は止まらないし、耳に装着しても自動では再生されません。3万円を超えるフラッグシップなので、ここは搭載してほしかった...というのが正直なところ。

毎回タッチ操作で再生/一時停止をする必要があるので、ちょっとした中断の多い使い方をする人は気になるかも。

SOUNDPEATS Aura Nebulaの操作方法

SOUNDPEATS Aura Nebula 操作可能なタッチパネル

せっかくなので、SOUNDPEATS Aura Nebulaの操作方法もまとめておきます。

操作内容
左側を1回タップ音量を下げる
右側を1回タップ音量を上げる
左または右を2回タップ再生/一時停止/通話の応答
左側を1.5秒長押しノイキャン/外音取り込み/ノーマルモードの切り替え
右側を1.5秒長押し次の曲へ
左または右を1.5秒長押し着信拒否/通話の終了
左または右を3回タップ音声アシスタントの起動

基本的なSOUNDPEATS製品と同じ操作方法なので、これまでSOUNDPEATSのイヤホンを使ってきた人なら、迷わず使えると思います。

また、ボタン操作は専用アプリからカスタマイズ可能です。

マルチポイント接続の方法

SOUNDPEATS Aura Nebulaでマルチポイント接続する方法は以下の通り。

  1. まずデバイスAとイヤホンをペアリング。ペアリングが成功したらデバイスAのBluetooth機能をオフにする。
  2. 続いて、ペアリング手順に従ってデバイスBとペアリング。
  3. 最後に、イヤホンとデバイスBの接続を維持したままデバイスAのBluetooth機能もオン。
  4. これで2台のスマホやパソコンを同時に接続可能。

ただし、LDACを有効にしている間はマルチポイント接続を使えない点にはご注意を。音質重視でLDACを使うなら、マルチポイント接続なしで使うのがおすすめです。

リセットの方法

SOUNDPEATS Aura Nebulaをリセット・初期化する方法は以下の通り。

  1. 両方のイヤホンを充電ケースに入れ、フタを開ける。
  2. 充電ケースのリセットボタンを10秒間長押し。赤色のランプが3回点滅したら、リセット完了。
  3. 接続しているデバイスから「SOUNDPEATS Aura Nebula」の登録を解除する。

うまく接続できないときや動作がおかしいときは、上記のリセット手順をお試しあれ。

SOUNDPEATS H3との違い:ANCはH3が上

ANC性能はH3のほうが上...という点はすでに触れたとおり。ANCの強さを重視するならH3、音質と質感を重視するならAura Nebulaになるかなと。

項目Aura NebulaH3
価格35,880円(税込)15,880円(税込)
ドライバー構成10mmダイナミック+6mm平面磁界型+BA×2+マイクロ平面磁界型(4種5基)デュアルBA+12mm複合DD
ノイズキャンセリング適応型ANC(最大43dB)最大55dB
Bluetooth6.05.4

価格はAura Nebulaが35,880円(税込)、H3が15,880円(税込)と2万円の差があります。

SOUNDPEATS H3のレビュー記事はすでに公開しているので、気になる人はこちらもぜひ。音質や装着感など、そのほかの違いについては以下の記事で詳しく比較しています。

iyTech限定 クーポン配布中|Aura Nebulaを安く買える

Soundpeats Japanより、Aura Nebulaがさらに8%オフで購入できるiyTech限定クーポンをご用意いただいたので、購入を検討している人はこちらもぜひご活用を。

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3万円切りで購入できるので、セールで安い今が狙い目かも。

SOUNDPEATS Aura Nebulaがおすすめな人/おすすめできない人

ここまでのレビューを踏まえ、筆者が考えるSOUNDPEATS Aura Nebulaがおすすめな人は以下の通り。

  • ロックやバンドミュージック、バラードを、広い音場と分離感で楽しみたい人
  • 繊細なボーカルの息遣いや、ギターのニュアンスまで聴き取りたい人
  • 所有欲を満たす質感とデザインのイヤホンがほしい人
  • ノイキャンは日常使いで十分で、音質を優先したい人
  • LDACに対応していないiPhoneでも、5ドライバーの音質を楽しみたい人

逆に、ノイキャン性能を最優先で選びたい人や、ズシンと沈み込む重厚な低音を求める人、LDACでマルチポイント接続やゲームモードも使いたい人、装着検知による自動再生/一時停止が欲しい人には、他のモデルも合わせて検討してみるといいかもです。

まとめ:音質で選ぶならSOUNDPEATSの頂点

SOUNDPEATS Aura Nebula レビュー デザイン

SOUNDPEATS Aura Nebulaは、筆者がこれまで試したSOUNDPEATSのイヤホンの中でも音質は別格の一台でした。4種/5基のドライバーが奏でる音はやっぱり聞いていて楽しい。

ANC性能はH3に一歩及ばず、低音の厚みや、LDAC使用時の機能制限、自動装着検知が非搭載といった気になる点もありますが、それを差し引いても「音質を重視して選びたい人」にとってAura Nebulaは有力な選択肢になるんじゃないかなと。

表現力の高いAura Nebulaは、対応機器が多く、従来の標準規格(SBC)と比べて約3倍(最大990kbps)のデータ量を転送でき、ワイヤレスでありながらハイレゾ相当(最大96kHz/24bit)の音質を実現できる「LDAC」での視聴がポテンシャルを発揮できると思うので、Androidスマホと組み合わせて高音質で音楽を聴きたい...という人におすすめです。

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SOUNDPEATS Aura Nebulaに関するよくある質問|FAQ

iPhoneでも使える?

使えます。iPhoneはAACとSBCでの接続になり、LDACやaptX系のコーデックは使えませんが、筆者がiPhone Air(AAC接続)で聴いたところ、5ドライバーならではの音の特徴や傾向は十分感じられました。

ノイズキャンセリングの性能は?

適応型ANCで、公式の最大ノイズ低減量は43dBです。筆者の体感では、ほかの3万円クラスのイヤホンと比べるともう一声、H3と比べてもH3のほうが上...という印象。

ただ、日常使いには十分実用的で、PCの動作音などは完全にシャットアウトできました。外では車の通る音などは聞こえてきますが、室内で音楽を聴きながらであれば雑音はかなり抑えられるかなと。

再生時間はどれくらい? 充電方法は?

公式の連続再生時間は、ANC OFFでイヤホン単体が最大7時間、ケース込みで28時間。ANC ONの場合は、LDACで約4時間、aptX Losslessで約4.5時間とされています。

筆者の実測では、Pixel 9aとLDAC接続で連続再生して、ANC OFFで約4時間、ANC ONで約2時間50分(いずれも残量10%)でした。

充電はUSB-Cに加えてワイヤレス充電にも対応していて、急速充電は15分の充電で最大約2時間再生できます。

LDACとマルチポイント接続やゲームモードは同時に使える?

残念ながら...使えません。LDACを有効にすると、マルチポイント接続とゲームモードは利用できなくなります。音質重視でLDACを使うなら、マルチポイント接続なしで使うのがおすすめ。

2台同時につなぎたいときやゲームで低遅延を重視したいときは、LDACをオフにしてほかのコーデックで使う形になります。

防水性能は? お風呂や水泳でも使える?

防水性能はIPX4で、水の飛沫に耐える防沫規格です。水没を前提としたものではないので、汗や小雨程度なら大丈夫でも、お風呂や水泳での使用は避けたほうが良さそうかなと。

提供&参照:SOUNDPEATS

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