「遊ばない」で抗議するくらいなら、"買って"みせた方が強いのでは。
- 「#PSBlackout」は8月23日〜30日、PlayStationへのログイン・プレイ・購入を一切控える抗議運動
- 「Don't Kill the Disc」署名は37万件超、批判の声も多いが実効性には懐疑的な意見が多数
- 筆者の見解:「遊ばない」より「今のうちにディスク版を買う」方がデータとして残り、効果的だと思う
2026年7月にソニーが発表した「新作PlayStationディスクの生産終了(2028年1月〜)」に抗議する形で、8月23日から「#PSBlackout」という大規模なボイコット運動が始まっています。
ログインしない、プレイしない、何も買わない...という一週間の"経済的・ゲームプレイ的ブラックアウト"です。
この記事では、PSBlackoutの内容と筆者が正直「ちょっと的外れなのでは」と感じている理由についてまとめていこうかと思うので、参考にしてもらえれば。

「#PSBlackout」とは何か
#PSBlackoutは、ゲーム保存・消費者団体「Does It Play?」が呼びかけている抗議運動です。
参加者に求められているのは以下の3つ。
- PlayStation Networkへのログインをしない
- ゲームを一切プレイしない
- PSストア・PS Plusを含め、いかなる購入もしない
当初は「1週間限定」のボイコットとして発表されましたが、始まる直前になって主催者側が「ソニーが考えを改めるまで」という無期限の方針に変更したと報じられています。
ちょうど同じタイミングで、PlayStationから利用規約(デジタルソフトは「購入ではなくライセンス」であること、アカウント停止時にはアクセス権を失う可能性があること等)を再確認するメールが一部ユーザーに届いており、タイミングの悪さもあって火に油を注ぐ形になりました。
物理メディア存続を求める署名「Don't Kill the Disc」も37万件を超えています。
なぜ「プレイをやめる」は無意味だと感じるのか
筆者としては、参加するつもりはなく、かといって冷めた目で見るのでもなく、客観的に、第三者的な目線で見ていますが...このボイコットの設計にはちょっと無理があるんじゃないかな?と思っていまして。
まず、ソニーは決算説明会ですでに「コンテンツ全体のデジタル化が進んでいることが最大の理由」として、この決定が最終的なものであると明言しています。
つまり「ユーザーが離れるかもしれない」という圧力自体、想定の範囲内という立場。
さらに、コミュニティの中からも「期限付きのボイコットは、待てば終わるだけ」「本気で圧力をかけたいならPS Plusの解約の方が効く」という指摘が出ています。(それは...そう)
1週間ログインしないという行為は、ソニー側の統計上「一時的な利用減少」としか映らず、"なぜ"利用しなかったのかという意思表示にはなりにくいというのが実情かなと。
本当に効果があるとしたら「買う」方の運動なのでは
筆者が思うに、もし本気で「ディスクを残したい」なら、遊ぶのをやめるのではなく、今のうちにディスク版を"買う"運動をした方がよっぽど筋が通っています。
理由はシンプルで、「利用しない」ことはデータ上ノイズと区別がつきませんが、「ディスク版の売上が明確に伸びる」ことは、小売店やソニー自身の統計に否定しようのない数字として残るから。
レコードやフィルムカメラが復権したのも、「デジタルをボイコットしろ」という運動によってではなく、実際に「物理メディアを買う人が一定数いる」という購買行動が可視化されたからでした。
なので、もし今回の「#PSBlackout」期間中に何かアクションを起こしたいなら、筆者としては「どうせ買う予定だったPS5タイトルを、あえてディスク版で買う」方をおすすめしたいところ。
地味ですが、こちらの方が「物理メディアの需要はまだある」という反証としてずっと強いはず。
とはいえ、ボイコット参加者の主張にも一理ある
一方で、参加者側の懸念そのものは理解できる部分も多い...というのも事実。
デジタル版が「購入ではなくライセンス」であり、アカウント停止や規約変更で手元のライブラリへのアクセスを失う可能性があるという点は、ディスクの有無以前の消費者保護の問題として、もっと議論されるべきだと思います。
「遊ぶ・遊ばない」という手段の選び方には疑問がありますが、問題提起そのものは的外れではありません。
PS6世代への影響は?

2028年1月以降に発売される新作は、ディスク版が存在しなくなりますが、この「今のうちにディスク版を買う」という選択肢自体、遠くない将来に消滅します。
今回の運動が仮に何らかの形で可視化されれば、PS6世代のディスクドライブ搭載モデルの扱いにも間接的に影響する可能性はゼロではないかなと。
このあたりについてはディスク生産終了とPS6世代への影響でも詳しく整理しているので、こちらも目を通してもらえれば。
PSBlackoutのよくある質問|FAQ
「#PSBlackout」はいつからいつまで?
8月23日午後7時(現地時間)から8月30日午後7時までの1週間が当初の予定でしたが、主催者側が「ソニーが考えを改めるまで」と無期限に変更する動きも見せています。
何に対する抗議なの?
2026年7月に発表された「新作PlayStationディスクの生産終了(2028年1月〜)」と、それに伴うデジタルライセンスの所有権問題(利用規約上、デジタルソフトは「購入ではなくライセンス」)に対する抗議です。
ボイコットは効果があるの?
ぶっちゃけ...懐疑的な声が多い。特に期限付きのボイコットは「待てば終わる」とみなされやすく、コミュニティの中からも「PS Plus解約の方が実効性がある」といった別の手段を推す声が出ています。
筆者はボイコットに参加するべきだと思う?
筆者個人の意見としては、「遊ばない」より「今のうちにディスク版を買う」方が需要データとして残り、効果的だと考えています。
ただし、これはあくまで一つの見方で、消費者保護の観点からの問題提起自体は理解できる部分も多い。

