Xbox Game Passに広告付きプランが登場するかも。
Xbox Cloud Gamingに、広告付きで利用できる新しいプランが年内に導入される見込みであることが判明。一部のユーザーからXbox Cloud Gamingのゲーム起動時に「広告に関する表記」が表示されたと報告されていることが発端で、Windows Centralが以前から報じていた内容が裏付けられる形になりました。
具体的な詳細は不明ですが、提供は2026年内開始予定とのこと。
この記事では、Xbox Cloud Gamingの「広告付きプラン」や背景、今後予定されているかもしれない大規模な拡張についておさらいです。
Xbox Cloud Gamingに「広告付きプラン」が導入されるかも

先週あたりからXbox Cloud Gamingの起動時に「1セッションあたり1時間の広告付きプレイ時間」という新しいメッセージが表示されることが報告されており、一部のユーザーの中には「すべてのプランに広告が表示されるのでは?」と疑問を抱く人もいたようですが、関係者によればこの表示は誤り。
Microsoftは以前からXbox Cloud Gamingへの広告導入を検討しており、Windows Centralが今回の表示について確認したところ、広告はXbox Game Passに未加入で、Xboxのデジタル版ゲームを購入しているユーザー向けに提供される利用形態になる模様です。
現在、Xbox Cloud Gamingでは数百本のゲームが購入可能ですが、実際にプレイするにはXbox Game Passのいずれかのプランへの加入が必須。
今回の「セッション制・広告付きアクセス」は、この条件を緩和するものになり、これまでよりも低いハードルで”所有しているゲーム”をクラウドで遊べるようになるかもしれません。
背景にはAI需要拡大によるDRAMやSSDの値上げも影響
近年、AI需要の急増により、DRAMやSSDなど、従来は家庭用ゲーミング機器で使われてきた部品の価格が高騰していますが、その影響で、PS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switchといったゲーム機や、ゲーミングPCの価格も上昇傾向にあります。
※最近発売された「PS5 デジタルエディション 日本語専用(記事)」のように言語を日本語に制限することで大幅な値下げが行われた例もありますが、Xboxに日本語専用モデルは無し。任天堂スイッチ2(レビュー記事)は日本語専用モデルの先駆けです。
Xbox Cloud GamingやNVIDIA GeForce Nowのようなクラウドストリーミングサービスは、「高価なハードを買えないユーザーの選択肢の1つ」として期待されていますが、当然ながら、クラウド自体も運用コストがかかります。
決して値上げと無縁...というわけにはいかないですが、クラウドの最大の敵は“計算資源が遊休状態になること”。サーバーが何も処理していない時間はそのまま損失になります。
そのため、広告付きの無料Xbox Cloud GamingをAzure上で提供することは、AI処理などと並行してAzureの稼働率を安定的に高める手段にもなるほか、データセンター拡張の正当化にもなり、クラウドとAIを軸にしたMicrosoftの将来戦略に、Xboxをしっかりと組み込む意味合いもあります。
Xbox Cloud Gamingの大規模な拡張が行われる可能性

ゲーム業界全体を見ると、Xboxは任天堂やPlayStationと比べて苦戦しているように見えますが、クラウドゲーミング分野に限って言えば例外。
Xbox Series X|Sの販売は好調とは言えず、関税の影響、RobloxやFortniteのような「どこでも遊べる」無料PC・モバイルゲームの台頭、さらにはTikTokのようなカジュアルな娯楽との競争が、従来型のゲーム企業にとって逆風となっています。
任天堂の株価は、DRAM価格の高騰を嫌気した投資家心理により、過去6か月で30%下落。PlayStationも今年はハードウェア販売の減少が見られますが、一方で、Steamを中心としたPCゲーム市場は成長を続けています。
PCゲーム業界が好調なのは、いわゆる"コアゲーマー層"をしっかりと掴み、特に若い世代が、配信者の影響や自由なMOD環境、Steamセールなど、PCならではの利点を求めて流入しているのも影響していると思われます。
ハードウェア面では、苦戦していると言わざるを得ないMicrosoftですが、Xbox Game PassやXbox PCストア、さらにXbox AllyのようなOEM製PC向けXboxデバイスを通じて、PC分野での成長を狙っており、その中で、もう一つの強力な武器が今回も話題になっている「クラウドゲーミング」。
Xbox Cloud Gamingはここ数年で大きく品質を向上させており、今後数週間〜数か月の間に、さらに大規模な拡張が予定されている可能性があります。

広告付きプランの提供開始は2026年内
具体的な開始時期はまだ不明ですが、Windows Centralによれば「今年中に開始される」とのこと。
Xbox Cloud Gamingはすでに2桁成長を遂げており、特に関税や税金の影響でゲーム機の購入が難しい地域で強さを見せており、昨年後半にはインドへ展開を拡大させています。
(今後はアジアやアフリカへの拡大も視野に入れている模様)
個人的には、Xbox Cloud Gamingの”大規模な拡張”のほうが気になりますが、続報に期待です。

参照元:Windows Centrtal

