Macbook Pro(M1 Pro)の僕がMacbook Neoをやめた理由|シングルコア性能は優れるけど失うものも多い

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Macbook Neo 買うのをやめた理由

サブ機で使うにしても...8GB RAMは気になる。

2026年3月11日に発売される全く新しいMacbook「MacBook Neo」ですが、ダントツで安い99,800円(税込)~という価格とA18 Proという個性。廉価版 Macbook Airといった感じのデザインに物欲を刺激された人も多いと思います。

僕はサブ機として2021年に購入した「14 インチMacbook Pro(M1 Pro/32GB RAM)からの乗り換えを”結構ガチめ”に検討した結果、やめたので、その理由を簡単にご紹介していこうかと思います。

A18 ProとM1 Proは処理性能的には”ほぼ”変わらない。でも、複数のタスクの処理では大きな違いがある...というのがもっとも大きな理由です。

「MacBook Neoが気になってるけど、古いMacBook Proから乗り換えってどうなの?」という人はぜひ参考にしてもらえれば。

※あくまでも”古いMacbook Pro”からの買い替えをやめた理由です。現行ラインナップではMacbook NeoとAir/Proでかなりの価格差があるし、構成も違い過ぎるため悩む理由が無い。

目次
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MacBook Neoってなに?ターゲットはMacbookを使いたいけど高いって人

Macbook Neo ブラッシュ

Macbook Neoは、Apple(アップル)が2026年3月11日に発売したMacbookの新ライン。

チップにはiPhone 16 Proシリーズに搭載されていたスマートフォン向けSoC「A18 Pro」を搭載しており、99,800円(税込)~という買いやすい価格が魅力です。

カラーはシルバー、ブラッシュ、シトラス、インディゴの4色展開で見た目はめちゃくちゃポップ。

13インチのLiquid Retinaディスプレイ、最大16時間のバッテリー、Apple Intelligence対応と、スペック表だけ見てみても絶妙な取捨選択が行われています。

MacBook Pro(M1 Pro)とMacBook Neoのスペックを比較してみる

-MacBook Pro 14インチ(M1 Pro)MacBook Neo(A18 Pro)
サイズ1.55×31.26×22.12cm
1.6kg
1.27×29.75×20.64cm
1.23kg
チップApple M1 ProApple A18 Pro
CPU8〜10コア6コア(高性能2+高効率4)
GPU14〜16コア5コア
メモリ帯域幅200GB/s60GB/s
RAM16〜32GB8GB(固定)
ディスプレイ14.2インチ Liquid Retina XDR
3,024×1,964px
ProMotion 120Hz対応
P3(広色域)
TrueTone
13.0インチ Liquid Retina
2,408×1,506px
60Hz
sRGB
輝度(最大)1,600ニト(XDRピーク輝度)500ニト
ストレージ512GB〜8TB SSD256/512GB SSD
バッテリー最大17時間最大16時間
ポート構成Thunderbolt4×3+HDMI+SDXCスロット+MagSafe+3.5mmジャック(ハイインピーダンス対応)USB-C×2+3.5mmジャック
Thunderboltあり(Thunderbolt 4)なし(USB 3/USB 2のみ)
ファン(冷却)アクティブ冷却(ファンあり)なし(ファンレス設計)
スピーカーフォースキャンセリングウーファー
6スピーカー
デュアルスピーカー
感圧式トラックパッド×
Apple Intelligence
カラースペースグレイ・シルバーシルバー・ブラッシュ・シトラス・インディゴ
発売年2021年2026年3月
想定ユーザークリエイター・プロ向け学生・一般ユーザー向け

Macbook NeoとMacbook Pro(M1 Pro)のスペックを比較してみると上記の通り。

MacBook Neoのほうが遥かにコンパクトで、軽くて、最新チップを積んでいるのは確かですが、M1 Proユーザー目線だと「抑えられた」部分がめちゃ多い。

詳細は後述しますが、シングルコア性能ではA18 ProがM1 Proを上回っており、単一タブや単一アプリでApple IntelligenceやLLM(大規模言語モデル)を扱う性能は高くなっています。

このあたりは最新チップの恩恵が強いかも。

Macbook Pro(M1 Pro)からMacbook Neoへの買い替えをやめた理由

Macbook Pro M1 Proモデルが搭載するディスプレイ
2021年に買ったMacbook Pro 14インチ(M1 Pro)

ここからは、ものすごく悩んだけど、結局Macbook Neoをやめた理由について解説していこうかと思うので、乗り換えを迷っている人はぜひ参考に。

※あくまでもサブ機としてMacbook Neoへ本格的に乗り換えるのはやめたわけですが、iPhoneのチップでMacがどれくらい動くのか気になり過ぎるので...もしかしたら買うかもしれない。

やめた理由その1|ディスプレイの品質がかなり下がる

一番大きかったのがここ。

僕のMacBook Pro(M1 Pro)は、14.2インチ Liquid Retina XDRを搭載しており、ピーク輝度1,600ニト、ProMotionで最大120Hz対応というプロ仕様。広色域(P3)にも対応しており解像度も高い。

一方のMacBook Neoは13インチで輝度500ニト止まり、ProMotionもなし。

記事の執筆と写真や画像の編集を日常的にやっている僕にとって、ディスプレイの質は仕事のクオリティに直結します。

120Hzのスクロールに慣れてしまうと、もう60Hzには戻れない...というわけではないですが、広色域(P3)の有無とピーク輝度、解像度の違いを乗り越えるには結構ハードルが高い。

やめた理由その2|接続性が大幅に落ちる

MacBook Pro(M1 Pro)のポート構成は、Thunderbolt 4×3+HDMI×1+SDXCカードスロット+MagSafe。さらに3.5mmヘッドフォンジャック(ハイインピーダンス対応)とこちらも豪華仕様です。

MacBook NeoはUSB-C×2(しかも片方はUSB 2)+ヘッドフォンジャックのみ。

Thunderbolt非対応なので、高速外付けSSDや4Kモニターによる複数のモニター環境をフルスペックで使えない。

モニターが1枚しか使えないのは”ギリ”大丈夫として、SDカードでの写真・動画取り込みやバックアップ用の大容量ストレージへのアクセス性、転送速度がグッと落ちるのは痛い。

おそらく、日常使用だとそこまで大きなストレスを感じることは無いかと思いますが、今のMacbook Pro(M1 Pro)と比べて、生産性は確実に落ちると判断しました。

やめた理由その3|iPhone向けチップとMac向けチップの明確な差

Macbook Neoが搭載する「A18 Pro」はiPhone 16 Pro向けに設計されたモバイルチップです。

Apple公式のスペックを見てみると、M1 Proのメモリ帯域幅が200GB/sなのに対し、A18 Proは60GB/s。GPUのコア数もM1 Proの14〜16コアに対して、A18 Proは5コアとかなり少ない。

MacBook Neoはデイリーユースだと十分な性能ですが、クリエイティブ系のワークフローには少し力不足かなと。

動画の書き出しやLightroomでの現像、重いタブを複数開いた作業では、M1 Proがまだまだ現役で戦ているのも乗り換えをやめた理由の1つ。

やめた理由その4|RAMが8GBのみ

MacBook Neoのメモリ構成は8GB固定となっており、これもかなり大きな判断理由の1つ。

正直な話、経験上8GBのユニファイドメモリでも複数のタブやアプリを開くことはできるし、LLMも大量のタブや複数のアプリを開かなければ問題なく動作します。でも、僕の用途だとサブ機で使うにしても...8GBはさすがに心許ない。

僕のM1 Proは32GBのユニファイドメモリを搭載しているため、32GB → 8GBの容量ダウンはさすがに体感できる差が出る。ここ最近はデフォでChatGPTとClaudeを開いているので、せめてMacbook Neoも16GBくらい選択できていれば...。

やめた理由その5|「安い」は「お得」じゃない

MacBook Neoの価格は”明確な”エントリーモデル帯となっており、絶妙な取捨選択のおかげで処理性能も十分。

確かに魅力的なモデルですが...M1 Proユーザーが乗り換える場合、体験が「下がる」部分が多すぎるかなと。

MacBook Neoが輝くのは「初めてMacを手にするユーザー」「iPadからの移行組」「コンパクトさを最優先にしている人」「ブラウザやSNSなどのライトユース」。

M1 ProからNeoへの乗り換えは、製品のターゲットが根本的にズレていると感じたため、一旦購入をやめました。

A18 Pro vs M1 Proの性能を比較してみよう

サイズ感とカラバリは良すぎる。

Macbook Pro(M1 Pro)からMacbook Neoへの買い替えをやめた理由については上述のとおりですが、ここからはチップの性能について、もう少し具体的に比較していこうかと思います。

スペック表だけじゃわからない差が気になる人はぜひ参考に。

基本仕様

-A18 Pro(MacBook Neo)M1 Pro(MacBook Pro)
チップファミリーApple A seriesApple M series
製造プロセス3 nm5 nm
設計用途スマートフォン / タブレット向けノートPC向け(プロ用途)
リリースQ3/2024Q3/2021
命令セットArmv9-A(64bit)Armv8.5-A(64bit)
ISA拡張Rosetta 2(x86エミュレーション)
チップ設計チップレットモノリシック

基本仕様は上記の通り。製造プロセスはA18 Proが3nmで新しいですが、設計用途が「スマートフォン向け」なのがポイント。

いくつかの機能を潔く切ったこともありますが、Macbook Neoの価格が安いのはこれが大きな理由です。

CPUコアとクロック周波数

-A18 ProM1 Pro
コア数 / スレッド数6 / 68 / 8
高性能コア(P-Core)2コア @ 最大 4.04 GHz6コア @ 最大 3.20 GHz
高効率コア(E-Core)4コア @ 最大 2.30 GHz2コア @ 最大 2.06 GHz
L2キャッシュ20 MB24 MB
L3キャッシュ24 MB
オーバークロック不可不可

CPUコアのスペックは上記の通り。

A18 Proはシングルコアのクロックが4.04 GHzと高く、シングルコア性能は高め。M1 Proは高性能コアが6つあるので、複数コアをフル活用するマルチ作業で力を発揮します。

「高性能コアが2つ」と「高性能コアが6つ」。どちらが仕事向きかは明らかかなと。

GPU(グラフィックス)

-A18 ProM1 Pro
GPUApple A18 Pro(6コア)Apple M1 Pro(14コア)
GPUクロック0.39〜1.68 GHz0.39〜1.30 GHz
CU数 / シェーダー数24 / 768224 / 1,792
レイトレーシング
接続可能ディスプレイ数最大1台最大3台
最大GPUメモリ8 GB32 GB

GPUスペックは上記の通り。

シェーダー数はM1 Proが1,792に対してA18 Proは768。実に2.3倍の差。A18 Proにはレイトレーシング対応という新しさはありますが、外付けディスプレイが1台しか繋がらないのは地味に痛いところ。

メモリ/帯域幅

-A18 ProM1 Pro
メモリ規格LPDDR5X-7500LPDDR5-6400
メモリ帯域幅60.0 GB/s102.4 GB/s
最大メモリ容量8 GB(固定)16GB/32GB/64GB(M1 Max)
※筆者は32 GB
メモリチャンネル数1チャンネル2チャンネル
PCIe4.0

A18 ProとM1 Proのメモリ周りを比較してみると上記の通り。

帯域幅がM1 Proの200GB/sに対してA18 Proは60 GB/s。この差がそのままマルチタスクや大容量データ処理の差になってきます。メモリの8GB固定は用途次第で限界を感じることもあるかも。

AI性能(NPU)

-A18 ProM1 Pro
AIハードウェアApple Neural EngineApple Neural Engine
Neuralコア数16コア16コア
AI処理性能(TOPS)38 TOPS11 TOPS

AI性能は上記の通りですが、ここは最新の”A18 Pro”が強い。

M1 Proの11 TOPSに対して38 TOPS。数字上は約3.5倍の差。Apple Intelligenceのオンデバイス処理はA18 Proが明らかに有利になるかと思います。これはMacbook Neoの数少ない「M1 Proに勝てる」ポイント。

消費電力(TDP)

-A18 ProM1 Pro
TDP(設計電力)12 W35 W
ファン冷却ファンレスアクティブ冷却(ファンあり)

お次は消費電力(TDP)について。

さすがのA18 Proは”12W”という驚異の低消費電力でファンレスを実現していますが、M1 Proの35Wは「それだけ仕事量が多い」とも言えます。

静音性や薄さを優先するならA18 Pro、パフォーマンスならM1 Pro。

ベンチマーク比較(Geekbench 6)

ベンチマークA18 ProM1 Pro 8-CPU
シングルコア3,4092,397A18 Proが +42% 高い
マルチコア8,49210,412M1 Proが +23% 高い
GPU FP32(iGPU)3,5894,580M1 Proが +28% 高い
AI性能(TOPS)38.011.0A18 Proが +245% 高い

A18 ProとM1 Proのベンチマークを比較してみると上記の通り。※Geekbench6参照。

「シングルコア」はA18 Proが+42%とかなり高めですが、日常の重い仕事でモノを言う「マルチコア」と「GPU」はM1 Proが優勢。(ゲームはシングルコア性能のほうが重要なので、意外とApple Arcadeのゲームなんかは快適に動くかも)

僕の環境では、明らかにマルチコア性能のほうが重要なので、これもMacbook Neoを一旦やめた理由の1つです。

A18 ProとM1 Proはどっちが「強い」チップか

評価軸勝者一言コメント
シングルコア性能A18 Pro(+42%)1アプリをサクサク動かす速さ
マルチコア性能M1 Pro(+23%)並列作業・重いワークフロー
GPU性能M1 Pro(+28%)動画・写真・グラフィック処理
AI性能A18 Pro(+245%)Apple Intelligenceなど
メモリ帯域幅M1 Pro(200GB/s vs 60GB/s)データ転送速度全般
最大RAMM1 Pro(32GB vs 8GB固定)マルチタスクの快適動作
省エネ / 発熱A18 Pro(12W vs 35W)バッテリー・ファンレス設計
外部ディスプレイM1 Pro(3台 vs 1台)デスク環境の拡張性

Macbook Neoが搭載する「A18 Pro」と僕のMacbook Proが搭載する「M1 Pro」の比較をまとめると上記の通り。

A18 Proはモバイル特化の省エネ設計で、シングル性能とAI性能では圧倒。でも、プロ向けのマルチ作業や転送速度、接続性ではM1 Proが今でも優勢です。

まとめ|Macbook Pro(M1 Pro)にまだまだ活躍してもらうことにした

さて、Macbook Pro(M1 Pro) → MacBook Neoへの買い替えをやめた理由についてダダっとご紹介してきましたが、結論としてはM1 Proユーザーが急いで乗り換える必要は、全くと言いほど無いかなと。

Appleのこれまでの傾向からも、M1 Pro/Maxチップを搭載する「MacBook Pro(2021年モデル)」は、発売された2021年から約7年間、つまり2028年頃までOSアップデートを含む主要サポートが継続されるはず。

(ハードウェアサポートもその後数年延長される可能性が高い)

2026年現在から計算しても、少なくともあと2年は現役で安心して使えます。

僕の例でいえば、Macbook Pro M1 Proは、ディスプレイ性能、接続性、マルチコア性能、スピーカー、RAM容量、どれもMacbook Neoを上回っているため、同様にMacbook Neoに買い替えようかな?と悩んでいる人は「新しいチップだから速い」ではなく、「自分のワークフローに合っているか」「なにを失うのか?」を判断軸にするといいかもです。

ちなみに、MacBook Neoがものすごく絶妙な性能で魅力的なのは間違いなし。価格もダントツで安い。メールやブラウジング、資料作成などの軽い作業なら大正解の一台です。

Macbook Neoが気になり過ぎてものすごく悩みましたが、僕の「Macbook Pro(M1 Pro)」はバッテリーのヘタリもないし、動作に不満は無いし、とりあえずサポートが切れるくらいまでは使い倒す方向で決めた。

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