Xbox CEOが語った「freefall」と「成長に戻った」について|Game Passの「柔軟性」も考えてみる

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Xbox 2026年4月に公開されたロゴ

「freefall」と「成長に戻った」は、同じ話の表と裏。

3行で要約
  • Xbox CEOのAsha Sharma氏が10月6日の社内タウンホールで、旧Game Pass戦略がXboxを「freefall(急降下)」させたと語ったと報じられている(Windows Centralが入手した書き起こし、報道ベース)
  • 一方で「過去最低を経て、成長に戻り始めた。以前の2〜3倍を上回る」とも発言。ただし対象はファーストパーティ領域で、具体的な数字は公表されていない
  • Game Passは今後「より柔軟」になる可能性が示唆されたが、料金プランや時期は未発表。Xbox本体は引き続き「核」と位置づけ

Xbox CEOのAsha Sharma(アーシャ・シャルマ)氏が、社内タウンホールで「過去のGame Pass戦略」と「最近の成長」について語ったと報じられています。

「freefall」という強めの言葉と、「成長に戻った」という前向きな言葉が同じ場で出ていて、ぱっと見だと「どっちなの?」と感じる人もいるかなと。

この記事では、報じられた内容を整理しつつ、確認できたことと、まだ分からないことをダダっとまとめていこうかと思うので、Xboxの今後やGame Passの加入を考えている人はぜひ参考に。

目次
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結論|「freefall」も「成長に戻った」も会社側の説明。数字は未公表

Xbox Series Xのデザイン

早速ですが、まずは今回の報道で「何が確認できたか?」を一覧にしておきます。

論点報じられた内容確度
発言の出どころ10月6日の社内タウンホールの書き起こしをWindows Centralが入手し、複数の情報筋で確認したと報道。Microsoftの公式発表ではない中〜高(報道ベース。複数媒体が同じ書き起こしをもとに報道)
旧Game Pass戦略収益面で「freefall」と呼ぶほどの落ち込みを招いた、と発言中
現在の状況年初は利用時間・プレイヤー数・売上が減少。利用時間は下げ止まり、ファーストパーティ領域は「成長に戻り始めた」中
「2〜3倍」の中身何の指標の2〜3倍かは、確認できた範囲では不明。具体的な数字は未公表低
Game Passの今後「より柔軟」になる可能性を示唆。プラン・料金・時期は未発表低

確度は上記の通り。

結論としては、「旧Game Pass戦略は失敗だった」と社内で率直に認めつつ、「立て直しは進んでいる」と伝えたのが今回のタウンホールという整理かなと。

ただし、元になっているのは社内発言の書き起こしで、数字もほとんど出ていません。ここは割り引いて読んだほうがよさそうです。

何があった?|10月6日の社内タウンホールで語られたこと

Windows Centralによると、Sharma氏は10月6日(火)に、Xbox全体に向けた社内タウンホールを開催。その書き起こしが同メディアに共有され、情報筋で確認されたとのこと。

Microsoftから正式な発表が出ているわけではなく、VGCも「reportedly(報じられたところによると)」というスタンスで伝えているため、内容は報道ベースで見ておくのが無難です。

「freefall」発言|旧Game Pass戦略への評価

Sharma氏は、これまでのGame Pass戦略がXboxを「freefall」と呼べるほどの収益悪化に陥らせた、と改めて語ったとされています。

Windows Centralはこの発言について、Call of DutyとGame Passの両面でのダメージを指しているのでは?と解釈。ただ、これは同メディアの見立てでSharma氏本人が明言したわけではない点には注意が必要です。

なお、Game Pass側はすでに動いていて、Call of Dutyの除外や大幅な値下げが行われています(Windows Centralも触れています)。値下げ後のゲーパスの料金は以下の記事でまとめているので、興味がある人はこちらも目を通してもらえれば。

「成長に戻り始めた」発言|「2〜3倍を上回る」はファーストパーティの話

もう1つの注目点が、Sharma氏の次の発言。

after an all time low, we've started to return to growth

出典:Windows Central掲載の書き起こし

日本語にすると、「過去最低を経て、成長に戻り始めた」といったところですが、続けて、成長の度合いは「以前の2〜3倍を上回る」水準で、この流れは今後も続くと見込んでいる、という趣旨も語ったとされています。

報じられている内容を整理すると次の通り。

  • 年初は利用時間・プレイヤー数・売上が減少していた
  • 現在は利用時間は下げ止まり、ファーストパーティ領域は成長に戻ったと説明
  • 成長の対象はXboxが保有・販売するゲーム(ファーストパーティ)。※Sharma氏が使ったチャートがファーストパーティの成長を示すものだったと情報筋から聞いたとして、Windows Centralが公開後に本文を修正・補足している
  • 好調なスタートを切ったタイトルとして、Gears of War: E-Day、Minecraft Dungeons 2、World of Warcraft: Foreverを挙げた
  • Xboxへの好意的な印象は、過去1年で30%増加したと説明

報道によっては、「複数の領域で成長に戻った」と広く読める書き方もあります。ただ、Windows Centralの補足を踏まえると、Xbox全体の成長とは言い切れないかなと。

ここで押さえておきたいのは、「2〜3倍」が何の2〜3倍なのか、確認できた範囲では分からない点です。

VGCも、実際の数字が何を指すのかは確認されていないと伝えていて、Gears of War: E-Dayも「好調」とされる一方で、具体的な数字は示されていません。

つまり、「成長に戻った」は事実として受け取るより、「会社としてはそう説明している」くらいで見ておくのがよさそう。

Game Passは今後どうなる?|「柔軟」と報じられた内容

Xbox Game Pass クラウドゲーミングの画面

今回の報道では、Xbox Game Passは「より多くのプレイヤーに向けて柔軟になる」可能性も示唆されました。

Windows Centralは、以前から示唆されていた「どんな種類のコンテンツを使いたいかをユーザーが選べる形」への流れを、改めて匂わせた発言だと伝えています。

ただし、現時点で発表されているのは方向性だけ。

新しいプランの内容、料金、開始時期などはいずれも未発表なので、「こうなる」と言い切れる段階ではありません。

Game Passの加入を迷っている人は、まずは現行プランの内容を確認しておくといいかも。

筆者の目線|Game Passが「柔軟」になるとゲーマーは何が変わる?

上述の通り、今回のタウンホールでは、Game Passを「より多くのプレイヤーに向けて柔軟にする」という趣旨の発言もありました。

同じ趣旨の発言は6月にもあり、Fortuneのインタビューで、昨年の50%値上げで加入者が減りかけ、価格が高すぎる状態になっていたので調整した、と語ったと報じられています。続けて、この夏にもっと取り組み、あらゆるタイプのプレイヤーに合う、より柔軟な提供を作っていく、とも話したとのこと(Windows Central)。

ただ、筆者が確認した範囲では、10月時点でも具体的な新プランは発表されていません。

ここでは、現行プランを整理してきた筆者の目線で、「柔軟」になるならゲーマーにとって何が変わりそうか、何を気にしたいかを考えてみます。※あくまで筆者の推測です。

  1. 今は「全部入り」のセットになっている
    • 現行はUltimate・PC・Premium・Essentialの4プランで、遊べるプラットフォーム(PC・コンソール・クラウド)、新作を遊べるタイミング(発売初日/発売12か月以内/なし)、遊べる本数などがプランごとにセットになっています。
    • 「PCだけで遊ぶ」「新作はいらない」「クラウドだけ使いたい」という人は、使わない部分にも払っている可能性がある。
    • 「柔軟」が「必要な部分だけ選べる」方向なら、ゲーマーにとってはうれしい変化になりそう。
  2. 価格が下がっても、分かりやすさは別の話
    • 4月の値下げで、PC Game PassとPremiumは同じ1,300円になりました。そのため筆者のプラン比較記事でも、「PCだけならPC Game Pass、Xbox本体も持っているならPremium」と、持っている機器で選ぶ形で説明しています。
    • 柔軟になってプランや組み合わせが増えるほど、選びにくくなる懸念もあるので、「柔軟さ」と「分かりやすさ」のバランスは気になるところ。
  3. 「入りやすさ」と「戻りやすさ」
    • 筆者はPC Game Passを契約していましたが、2025年10月の値上げで一度解約し、今回の値下げで価格差が小さくなったUltimateに加入し直しました。
    • Sharma氏も6月のインタビューで、加入者が増え始め、継続率も改善していると話しています(Windows Central)。
    • ゲーマー目線では、価格と中身に納得できるときに入り、合わなくなったら止めて、また欲しくなったら戻れる。その出入りのしやすさが高いほど、「柔軟」の価値は大きい。
  4. 「柔軟」のかけらは、すでに出ている
    • 9月に発表されたクラウドゲーミングの変更では、11月からプランごとの月間利用時間に上限が設けられる一方で、上限を超えた分を追加で購入できる従量課金オプションも登場します(Game Pass未加入でも利用可)。
    • 価格は11月に発表予定。「使った分だけ払う」型の仕組みがクラウド以外にも広がるのかは分かりませんが、方向性を見るうえでの参考にはなりそうです。
    • クラウドゲーミングの変更点はこちらの記事で解説しています。

Xbox Game Passについて、そのほかに注目したいポイントは以下の通り。

  • 新プランの発表時期(6月には「この夏」とされていましたが、10月時点で具体的な発表は確認できていない)
  • 料金と中身(新作の発売初日プレイや、Call of Dutyの扱いなど、今の線引きが変わるか)
  • クラウド従量課金の価格(11月発表予定)

何かしら新しい発表があれば、この記事にも追記します。

そのほかに語られたこと|Series X|S・Helix・PC

タウンホールでは、Game Pass以外の話題も出ていまして。せっかくなので、Windows Centralの報道をもとに、こちらもざっくり整理しておきます。

項目報じられた内容
方針の軸「core(コア)」「content(コンテンツ)」「creation(クリエイション)」「connection(コネクション)」の4つを軸にする
Xbox Series X|S現行世代の本体を「核」と位置づけ。Cloud Gaming、ディスクのデジタル化プログラム、Play Anywhereの成長で強化する方針
Project Helix(次世代機)複数のデバイスで構成する方針。まず優れたコンソールを用意しつつ、携帯での利用も想定。自社で作る部分と、パートナーと組む部分に分ける。OSの出来は良好と説明
PC(Xbox PC・Battle.net)Battle.netを成長させる意向。Battle.netのユーザー定着率はSteamに近いと説明。CD Projekt REDのタイトル(ウィッチャー3など)がBattle.netに来る話にも言及。Steamなど他のPCアプリへの投資も続ける方針。なお、中国での「1位」に関する発言は、Xbox PCストアではなくWindows Storeを指していたとWindows Centralが補足
開発者向けXbox本体・Helix・PCへの配信を簡単にするため、APIなどを簡素化

整理すると上記の通りで、「本体を中心に据え直しつつ、PCやクラウドにも広げる」という流れは、これまでの報道とも一致しています。

一方で、Sharma氏は経済状況やメモリ価格の高騰、エンタメ業界全体の混乱については慎重な見方も示したとのことです。

Xboxの次世代機「Project Helix」については、以下の記事で詳しく解説しているのでこちらもぜひ目を通してもらえれば。XboxでPCのゲームが遊べるのはアツい。

どう読む?|今回の報道への筆者の見方

最後に、今回の報道を筆者がどう読んだかをまとめておきます。

あくまで筆者の見方で断定できないですが...参考にしてもらえれば。

  1. 「freefall」を認めた点は率直。ただし数字は出ていない
    • 旧戦略の悪化を社内で認めたのは”率直”な印象。ただ、社内向けの発言には、方向性を共有したり、士気を保ったりする側面もあるはず。
    • 外から数字を検証できない以上、どこまでを成果と見るかは慎重でいたいところ。
  2. 「成長」はファーストパーティ領域、かつ再編後の話
    • Xboxは7月に約3,200人規模の削減計画を発表し、9月には268人の追加削減も報じられています。組織やスタジオの構成が変わった後の比較なので、「成長」が何と何を比べているのかは、数字が出るまで分からない。
    • Xboxの再編について詳しくはこちら → https://iyusuke.jp/xbox-future-how/
  3. ソフトは成長、ハードは厳しい?という二面性
    • 同じ週には、米国のコンソール市場が1980年代以来の厳しい状況にあるとするCircanaの分析も報じられています(VGC)。Xboxも例に漏れず「ソフトは成長に戻りつつあるが、ハードは厳しい」という二面性がある可能性がある。
  4. 購入・加入の判断は、今のところ変わらない
    • 今回の発言だけで、Xbox本体やGame Passの購入・加入判断を変える材料は出ていないかなと。
    • Xbox本体は価格の高さとProject Helixの続報待ち、というこれまでの筆者のスタンス(様子見)も変わりません。

ゲーパスの値下げもそうですが、ここ最近のXboxは良い方向へ進んでいると感じています。

まとめ|「freefall」と「成長に戻った」は、あくまで会社側の説明

ダダっとおさらいしてきましたが、今回の報道のポイントは次の3つです。

  • Sharma氏は社内タウンホールで、旧Game Pass戦略を「freefall」と評したと報じられている(報道ベース)
  • 「成長に戻り始めた」の対象はファーストパーティ領域で、「2〜3倍」の中身や具体的な数字は未公表
  • Game Passは「より柔軟」になる可能性が示唆されたが、プラン・料金・時期は未発表。ゲーマーとしては「選べる範囲」と「分かりやすさ」のバランスに注目

今後の注目ポイントは、Game Passの新プランの発表、Project Helixの続報、そしてGears of War: E-Dayなど「好調」とされるタイトルの具体的な数字あたり。

新しい情報が入ったら、この記事にも追記します。

FAQ|Xbox CEOの社内発言についてよくある質問

「freefall」発言はMicrosoftの公式発表?

公式発表ではありません。10月6日の社内タウンホールの書き起こしをWindows Centralが入手し、情報筋で確認したと報じたもので、他の媒体もこの報道をもとに伝えています。

「2〜3倍を上回る成長」はXbox全体の話?

Xbox全体ではなく、ファーストパーティ領域(Xboxが保有・販売するゲーム)の話とされています。Windows Centralが公開後に、この点を補足して本文を修正しました。何の指標の2〜3倍なのかは、確認できた範囲では分かっておらず、具体的な数字も出ていません。

Game Passは今後どう変わる?

「より柔軟」になる可能性が示唆されましたが、新しいプランの内容、料金、開始時期はいずれも未発表です。

Xboxは撤退する?

今回の発言でも、Xbox本体は「核」と位置づけられていて、撤退を示す内容ではありません。ただし、レイオフや再編は進行中なので、今後の動きは引き続き要確認です。

※本記事は、Windows Centralの報道(書き起こしを入手したとする記事)とVGCの記事を確認して構成しています。Windows Centralの記事は公開後に補足が追記されており(10月6日・米国時間の更新版)、その内容を反映しています。Game Passの「柔軟」に関する6月の発言は、Windows Centralの別記事(Fortuneのインタビューを伝えたもの)を参照しています。

参照元:Windows Central(10月6日の記事、6月10日の記事)、VGC

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