心拍数をSeries11比60倍の頻度で測定できるようになったS12が良い感じ。
- Series 10使用者から見ると、Series 12への買い替えが刺さるのは心拍数の高頻度測定やオーディオインテリジェンスを重視する人
- 価格は71,800円〜、発売日は9月18日ですでに予約受付中
- 心拍数のバックグラウンド測定がSeries 11比60倍に強化、新機能「オーディオインテリジェンス」も搭載
2026年9月9日、Appleの秋のイベントで「Apple Watch Series 12」「Apple Watch Ultra 4」が正式発表されました。
筆者はApple Watch Series 10(42mm/ジェットブラック)を実際に購入してレビュー済みですが、今回のSeries 12はスペック上どこが変わったのか、そして買い替える価値があるのかを実使用感ベースで整理していこうかなと。
「新しくなったのは分かるけど、自分は買い替えるべき?」という人はぜひ参考にどうぞ。

Series 10・Series 11からの買い替えは必要か

さて、早速Apple Watch Series 10/11からSeries 12への買い替えは必要か?について。
今回、Apple Watch Series 12が登場したことで、Series 10/11からどう変わったのか、買うべきか、買い替えを迷っている人向けに、実使用感も交えて整理しておきます。
ちなみに、筆者はApple Watch Series 10(42mm/ジェットブラック)を実際に購入してレビュー済みで、その後46mmも購入して現在はそちらをメインに使用していますが、理由として、やっぱり大きめの画面が良かった...というのが買い足した理由。(42mmは睡眠計測やランニング向きです。とにかく軽い)
Series 10・Series 11とSeries 12の違い早見表
| 項目 | Series 10(2024年) | Series 11(2025年) | Series 12(2026年) |
|---|---|---|---|
| 価格 | 59,800円〜 | 64,800円〜 | 71,800円〜 |
| チップ | S10 | S10 | S11(デュアルコア、4コアNeural Engine) |
| バッテリー(通常使用) | 最大18時間 | 最大24時間 | 最大24時間(変更なし) |
| バッテリー(低電力モード) | 最大36時間 | 最大38時間 | 最大38時間(変更なし) |
| 心拍数のバックグラウンド測定 | 通常測定 | 通常測定 | 高頻度化(5秒ごと、Series 11比60倍) |
| オーディオインテリジェンス | 非対応 | 非対応 | 対応(サウンド認識・ライブ早戻し・Siriの要約) |
| 5G通信 | 非対応 | 対応 | 対応 |
| Wi-Fi | 2.4GHzのみ | 2.4GHz/5GHz | 2.4GHz/5GHz(変更なし) |
Series 10・Series 11とSeries 12の違いは上記の通り。
バッテリー・5G・Wi-Fiといった基本性能は、実はSeries 11の時点でSeries 12とほぼ同水準まで追いついていて、Series 12ならではの進化は心拍センサーとオーディオインテリジェンスに絞られている、というのが今回分かったこと。
筆者はSeries 10を使っていて「薄さ・軽さ・画面の見やすさは十分満足だけど、電池持ち(最大18時間)は前モデルから変わらず、目を見張るような進化はなかった」というのがレビュー当時の感想でしたが、この電池持ちの物足りなさは翌年のSeries 11ですでに解消されていて(最大18時間→24時間)、Series 12ではそこからさらに伸びたわけではなく横ばいです。
この実使用感を踏まえると...Series 12への買い替えが刺さるのは以下のような人。
買い替えるべき人
- 心拍数やHRVをより正確に、より高頻度で記録したい人(Series 12だけの新センサー)
- 会議や会話の聞き逃しが多く、ライブ早戻し・Siriの要約が便利そうと感じる人
- Series 10以前を使っていて、そもそも電池持ち(最大18時間)に不満がある人(Series 11以降で24時間に伸びています)
待った方がいい人
- Series 11を使っていて特に不満がない人(バッテリーは同じ、外観もほぼ変わらず)
- 筆者のように、心拍数のバックグラウンド高頻度測定やオーディオインテリジェンスに強いこだわりがない人
- 日本語でのオーディオインテリジェンス対応を急いでいない人(日本語対応は10月以降予定)
なお、Apple Watch Series 10のソフトウェア(watchOS)サポートは、過去の傾向から2029年前後(発売から約5年間)まで続くことが予想されます。
Apple Watch Series 12で処理性能や計測精度が向上しているのは間違いないですが、現状で満足している場合は...急がなくてもいいかも、というのが筆者の見解です。(実際、筆者も今回はスルーで様子見です)
Apple WatchはAmazonのビッグセールなどで安くなることも多いため、一旦”待機”で安くなったタイミングを狙うのもいいかも。
Apple Watch Series 12の価格・発売日

Apple Watch Series 12の日本での価格は以下の通りです(税込・Apple Store)。なお、Series 12を使うにはiOS 27以降を搭載したiPhone 11以降(第2世代以降のiPhone SEを含む)が必要です。
| 構成 | 価格 |
|---|---|
| 42mm(アルミニウム・GPS) | 71,800円〜 |
| 46mm(アルミニウム・GPS) | 80,800円〜 |
| GPS+Cellularモデル | 89,800円〜 |
| チタニウムモデル | 125,800円〜 |
| セラミックモデル | 159,800円〜 |
予約はすでに受付中で、発売日は9月18日です。
Apple Watch Series 12 スペック早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ケースサイズ | 42mm/46mm |
| 縦(アルミニウム・チタニウム) | 42mm/46mm |
| 縦(セラミック) | 43mm/47mm |
| 横 | 37mm(42mmケース) 40mm(46mmケース、セラミックは41mm) |
| 厚さ | 9.7mm(アルミニウム・チタニウム) 9.85mm(セラミック) |
| 重さ(42mmアルミ・GPS) | 32.2g |
| 重さ(46mmアルミ・GPS) | 39.5g |
| 対応手首サイズ | 130〜200mm(42mm) 140〜245mm(46mm) |
| チップ | S11(64ビットデュアルコア、4コアNeural Engine) |
| ストレージ | 64GB |
| ディスプレイ | LTPO3 OLED常時表示Retina、1Hzリフレッシュレート、326ppi、ピーク輝度2,000ニト |
| ディスプレイ保護 | Ceramic Shield 2(アルミニウム) サファイアクリスタル(チタニウム・セラミック) |
| センサー | 第3世代電気心拍センサー、常時計測光学式心拍センサー、血中酸素ウェルネス、皮膚温、水深計(6mまで)、水温センサー、コンパス、高度計、高重力加速度センサー、ジャイロスコープ、環境光センサー |
| バッテリー(通常使用) | 最大24時間 |
| バッテリー(低電力モード) | 最大38時間 |
| バッテリー(屋外ワークアウト) | 最大10時間 |
| 充電速度 | 約30分で80%、15分の充電で12時間分の通常使用、5分の充電で10時間分の睡眠記録 |
| 耐水性能 | 50m耐水(ISO 22810:2010)、IP6X防塵 |
| 通信(全モデル) | Wi-Fi 4(2.4/5GHz)、Bluetooth 5.3、GPS(L1、GPS/GLONASS/Galileo/QZSS/BeiDou)、第2世代UWBチップ |
| 通信(Cellularモデル) | 5G RedCap、LTE対応 |
| OS | watchOS 27 |
| 動作要件 | iPhone 11以降(第2世代以降のiPhone SEを含む)、iOS 27以降 |
| 同梱物 | 本体、バンド、Apple Watch磁気高速充電USB-Cケーブル(1m) |
スペックについては上記の通り。ストレージが64GBというのも地味に嬉しいポイント。
進化した「ヘルスセンシングシステム」

今回の一番の変化は、Series 12とUltra 4に共通で搭載された新しい「ヘルスセンシングシステム」です。
- 電極の表面積を拡大し、心電図(ECG)測定時の肌との接触精度が向上
- 光を効率的に捉えるため、フォトダイオードをリング状に再配置
- より大きく電力効率に優れたグリーンLEDを採用し、動いている最中でも心拍数を正確に測定
この結果、バックグラウンドでの心拍数測定は5秒ごと(Series 11比60倍の頻度)、心拍変動(HRV)は5分ごと(Series 11比24倍の頻度)で記録されるようになりました。
Appleは、ECGチェストストラップを基準にした他社ウェアラブルとの比較テストを実施し、「ウェアラブルデバイス史上、最も高い精度の心拍数センシング」と説明しています。
心拍数アプリと新しい文字盤コンプリケーションで高頻度データを確認できるほか、HRVはバイタルアプリの新しい「日中ビュー」でも確認できるようになりました(従来は夜間のみ)。
新機能「準備度」とヘルスケアアプリの刷新
新しいセンサーを活かした機能として、「準備度」というスコアが新搭載されました。
直近のアクティビティ・バイタル・睡眠を毎朝分析し、0〜10のスコアと「休養」「無理せずに」「準備完了」「絶好調」といった段階で、その日の体の状態を教えてくれる機能です。スコアは一日を通して更新されます。
ヘルスケアアプリ自体も刷新され、以下のような機能が追加されます(一部は米国から順次展開)。
- Insightsタブ:Apple Intelligenceが生成する健康サマリーを表示
- ヘルス年齢(Health Age):VO2 max・睡眠などの指標を実年齢と照らし合わせる新しい考え方
- Longevityタブ:睡眠・活動量・心臓の健康などを総合評価。血液検査結果の連携にも対応(米国では検査キットを注文する仕組みもあるようですが、これは米国限定の機能のようです)
- VO2 maxテスト:iPhoneのカメラで動きを検知し、トレーナーの指示に合わせてその場でステップすることでVO2 maxを測定
このあたりの新ヘルスケアアプリは年内に米国英語から提供開始で、他言語は追って対応とのこと。日本語対応はもう少し先になりそうです。
ワークアウト機能も強化|Workout BuddyがiPhoneなしで使える
ワークアウト中にペース・距離・進捗をリアルタイムで教えてくれる「Workout Buddy」も強化されています。
これまではiPhoneが近くにある必要がありましたが、Cellularモデルなら、iPhoneを家に置いたままでもWorkout Buddyを利用できるようになったとのこと。ただし、この機能はSiriの言語を英語かスペイン語に設定している場合のみ対応で、日本語ではまだ使えないようです。
なお、心電図アプリや、手首皮膚温センサーを使った周期記録(月経周期・閉経周辺期のサポート)といった機能も引き続き搭載されています。これらはSeries 12固有の新機能ではありませんが、健康管理の軸として公式にも強調されているポイントなので...早く日本でも対応してほしいところ。
新機能「オーディオインテリジェンス」
S11チップの搭載によって実現した、まったく新しいカテゴリの機能が「オーディオインテリジェンス」。
- サウンド認識:サイレン・アラーム・ドアベル・赤ちゃんの泣き声などをオンデバイスAIで検知し、iPhoneが手元になくても通知(聴覚に障がいのある方向けの機能として紹介されていました)
- ライブ早戻し:Digital Crownを2回押すと直近15秒間の会話を書き起こし。聞き逃した内容をSiriに聞いたり、Siriアプリに保存したりできる
- Siriの要約(Recap):会議や会話の内容を自動でメモ。Apple Intelligenceがタイトル・要約・要点を生成し、Siriアプリで確認できる。「常時」「仕事中のみ」「夜間はオフ」など、いつ記録するかは自分でコントロール可能
- Shazam連携:周囲で流れている曲をスマートスタックのウィジェットが自動で検知・表示
プライバシー面では、音声データそのものは録音・保存されず、処理に使う生の音声データはApple自身もアクセスできない設計とのこと。話者の識別もせず、ライブ早戻し・Siriの要約はすべてiCloud経由でエンドツーエンド暗号化されます。
これらの機能を使うための新しい文字盤「Siri Modular」も追加。ライブ早戻し・Siriの要約はSiri AIが必要で、年内にベータ提供予定(まず英語、他言語は追って対応)とのことです。
S11チップ
オーディオインテリジェンスを支えるのが新チップ「S11」。
- 電力効率に優れた常時稼働プロセッサを搭載
- 専用の「セキュアエンクレーブ」を新設し、音声処理専用のバッファで生の音声データを安全に管理
CPU・GPU・Neural EngineはすべてA20 Pro由来で高速化。「Appleのウェアラブルチップとして史上最も強力」とのこと。
通話品質の面では、「声を分離」機能を搭載したマイクを新採用。周囲の雑音を抑えて声だけをクリアに拾えるようになりました。
デザイン・カラー

Series 12は42mm/46mmの2サイズ展開。ケース素材とカラーは以下の通りです。
- アルミニウム:スペースグレイ、ブラック、ライトゴールド、ダークブロンズ(新色)。すべて100%再生アルミニウム使用
- チタニウム:ナチュラルチタニウム、ラディアントゴールド(新色)。100%再生チタニウム使用
- セラミック(新素材):パールホワイト、ナイトブルー
アルミニウムモデルの前面ガラスにもCeramic Shieldが採用され、従来のIonXガラス比で60%頑丈になったとのこと。
バンドはNikeの新色も含めて追加され、Apple Watch Hermèsにはラディアントゴールドチタニウムが新しく加わります。
バッテリー駆動時間は通常使用で最大24時間、低電力モードなら最大38時間まで伸ばせます。屋外ワークアウトでの連続使用は最大10時間。
充電速度も強化されていて、約30分で80%まで充電可能。15分の充電でも12時間分の通常使用ができ、5分の充電でも10時間分の睡眠記録に対応できるとのこと。朝の身支度中にサッと充電、という使い方がしやすくなっていそうです。
なお、耐水性能は50m防水(ISO 22810:2010)、防塵性能はIP6X等級。このあたりは例年通りの数値で、大きな変更はなさそうです。
Apple Watch Ultra 4|価格142,800円〜、拡張ワークアウトモードで45時間駆動

Ultra 4は49mmチタニウムケースのアウトドア・スポーツ向けモデル。価格は142,800円〜で、バッテリーは拡張ワークアウトモードなら最大45時間まで駆動します。
詳しいスペックは以下の記事にまとめています。

まとめ|Apple Watch Series 12は心拍センサーとオーディオインテリジェンスが欲しい人におすすめ

Apple Watch Series 12は、外観こそ大きく変わっていないものの、心拍センサーの精度向上とオーディオインテリジェンスという、日常的な使い勝手に直結する進化がしっかり入ったアップデートでした。
会話の聞き逃しをカバーする「ライブ早戻し」や、体調を毎朝教えてくれる「準備度」など、地味だけど実用的な機能が増えている印象です。
Apple Watch Series 12の発売日は9月18日。予約はすでに受付中です。
よくある質問|FAQ
Apple Watch Series 12の価格はいくら?
42mmアルミニウムモデルが71,800円〜です。GPS+Cellularモデルは89,800円〜、チタニウムは125,800円〜、セラミックは159,800円〜になります。
Apple Watch Ultra 4の価格はいくら?
142,800円〜です。
発売日と予約開始日はいつ?
予約はすでに受付中で、発売日は9月18日です。
オーディオインテリジェンスとは?
サウンド認識、ライブ早戻し、Siriの要約など、S11チップとApple Intelligenceを使って周囲の音や会話を理解する新機能群です。日本語対応は10月以降を予定しています。
Apple Watch Series 12のケースサイズは?
42mmと46mmの2サイズです(Series 11から変更はありません)。
Series 10やSeries 11から買い替えるべき?
Series 10・Series 11も心拍数の基本測定やバッテリー(Series 11以降は最大24時間)は十分実用的です。心拍数の高頻度バックグラウンド測定やオーディオインテリジェンスに魅力を感じないなら、無理に買い替える必要はありません。
なお、Apple Watchの選び方については以下の記事で詳しく解説しているので...こちらも参考にしてもらえれば。


