コンソールとPCの中間。
ValveのSteam Machine(スチームマシン)は、2015年に一度発売されて失敗した初代モデルの後継機で、発売は2026年初頭(日本ではKOMODOより発売予定)。
VRヘッドセット「Steam Frame」と同じく、価格はまだ公表されていないですが、スペックの内容がなかなか面白いので、PS5やSteam Deckと比較しながら「買うべきかどうか」の判断材料をダダっとまとめていこうかと思います。
「PS5と何が違うの?」「Steam Deckを持っているけど、Steam Machineも必要?」という人はぜひ参考にしてもらえれば。
\発売日は2026年内/

Steam Machineってなに?コンソールとPCの間に位置するゲーム機

Steam Machineは、SteamOSを搭載した小型ゲーム機。PCゲームがコンソール感覚で遊べる...という立ち位置で、Valveはこれを「Steam Deckの6倍以上の性能」と表現しています。
Steam Machineの特徴やポイントをざっくり整理すると以下の通り。
- 6インチ(約15cm)角の立方体デザイン:重さ約2.6kgでコンパクト
- 4K/60fps対応:FSR(FidelityFX Super Resolution)のアップスケーリングで実現
- Steam Controllerとバンドル販売:コントローラー込みのセット販売が基本
- Steam Link / Steam Deck / Steam Frameへのホスト配信に対応
- SteamOS搭載:高速スリープ&レジューム、Proton対応でWindowsゲームも動く
2015年の初代Steam Machineは「Linuxで動くゲームが少なすぎる」という理由で失敗しましたが、今回はProton(プロトン)の成熟によって状況が大きく変わっています。
Steam Deckの普及でProtonがかなり育ってきた恩恵ですね。小型でコンソール機とPCの中間の使い勝手でゲームが遊べる点はSteam Machineのメリットであり、強みです。
Steam Machineのスペックと仕様は以下の通り。
| Steam Machineのスペックと仕様 | |
|---|---|
| モデル | 512GBモデル / 2TBモデル |
| バンドル | Steam Controllerとのセット販売(単体も可) |
| CPU | セミカスタム AMD Zen 4(6コア/12スレッド)最大4.8GHz / 30W TDP |
| GPU | セミカスタム AMD RDNA3(28CU)最大2.45GHz / 110W TDP |
| RAM / VRAM | 16GB DDR5 + 8GB GDDR6 VRAM |
| ストレージ | 512GB SSD / 2TB SSD(microSDで拡張可) |
| 映像出力① | DisplayPort 1.4(最大4K@240Hz または 8K@60Hz、HDR / FreeSync / デイジーチェーン対応) |
| 映像出力② | HDMI 2.0(最大4K@120Hz、HDR / FreeSync / CEC対応) |
| USBポート | USB-C 10Gbps × 1(背面)/ USB-A 3.2 Gen1 × 2(前面)/ USB-A 2.0 × 2(背面) |
| ネットワーク | イーサネット 1Gbps / Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.3 |
| 電源 | 内蔵電源(AC 110〜240V) |
| OS | SteamOS(Archベース) |
| LEDライトバー | RGB LED 17個搭載、カスタマイズ可能 |
| Steam Controller | 2.4GHz無線アダプター統合済み |
Steam Machine、PS5、Steam Deckを比較する

Steam Machineは「どれと比べて何がいいのか?」が一番気になるところだと思うので、3機種を比較しておきます。
| - | Steam Machine | PS5(通常版) | Steam Deck OLED |
|---|---|---|---|
| カテゴリ | 小型ゲームPC | ゲームコンソール | 携帯ゲームPC |
| CPU | AMD Zen 4(6C/12T、4.8GHz) | AMD Zen 2(8C/16T、3.5GHz) | AMD Zen 2(4C/8T、2.4〜3.5GHz) |
| GPU | AMD RDNA3(28CU、2.45GHz) | AMD RDNA2(36CU、2.23GHz) | AMD RDNA2(8CU、1.0〜1.6GHz) |
| RAM / VRAM | 16GB DDR5 + 8GB GDDR6 | 16GB GDDR6(共有) | 16GB LPDDR5(共有) |
| 最大解像度 | 4K/60fps(FSRあり) | 4K/60fps〜120fps | 1280×800 |
| ゲームライブラリ | Steam(Proton経由でWin対応) | PlayStation専用タイトルあり | Steam |
| 本体価格 | 未定 | 約79,980円 | 約79,980円〜 |
| 形状 | 据え置き(小型) | 据え置き | 携帯 |
性能的に、Steam MachineはPS5 Proに及ばないものの、PS5(通常版)とはかなり近い位置にあるかな?というのが筆者の印象。
ただし、GPUアーキテクチャがRDNA3(PS5はRDNA2)なので、アーキテクチャ世代的にはSteam Machineが新しいです。
Steam Deckとの比較だと、処理性能は「6倍以上」という公式の数字通り、かなり差があるのですが、Steam Deckを持っていて「テレビの大画面でSteamゲームを4Kで遊びたい」という需要には、Steam Machineがはまるかも。
Steam Machineで実際に何ができるのか
ここからはSteam Machineを買ったら何ができるか?について。客観的に見た場合の用途について整理していこうかと思います。
① SteamのゲームをテレビでPS5感覚で遊ぶ
これはSteam Machineの一番シンプルな使い方。
SteamOSのビッグピクチャーモードでテレビに映して、Steam Controllerで操作する。コンソール的な体験がそのままできます。
ProtonによってWindowsゲームの多くは動きますが、すべてのゲームが完璧に動くわけではない...という点は注意が必要かも。(この点はSteam Deckと同じ課題で、「Steam Deck Verified」に相当するチェックをゲームごとに確認しておくと安心です)
② Steam DeckやSteam FrameへゲームをホストPCとして配信する
Steam MachineをホストPCにして、Steam Deck・Steam Frame・Steam Linkに映像を飛ばす使い方です。
自宅でSteam Deckを使っている人なら、Steam Machineを据え置きの本体にしてDeckをディスプレイ代わりにする...という使い方もできます。
③ 静音ゲームPC として使う
Steam Machineは静音設計をウリにしていて、動作時のノイズが非常に少ないとのこと。
リビングに置いても気にならないレベルを目指しているようですが、実際の騒音値はまだ公表されていないので続報待ち。
Steam Machineが向いている人、向いていない人
ここからはSteam Machineが向いている人、そうでない人について。価格などは非公表ですし、あくまでも参考程度に。
Steam Machineが向いている人
- テレビでSteamゲームを4K・大画面で遊びたい人
- PS5と迷っていて、Steamライブラリをすでにたくさん持っている人
- Steam Deckを持っていて、自宅の据え置き環境も整えたい人
- Steam FrameやSteam Linkと組み合わせて、Steamエコシステムで統一したい人
- ゲーミングPCを持っていなくて、でもコンソールよりは自由度が欲しい人
Steam Machineが向いていない人
- PlayStation専用タイトル(スパイダーマン、ゴッド・オブ・ウォーなど)をどうしても遊びたい人(これはPS5の特権)
- ゲーミングPCをすでに持っていて、スペックに不満がない人(わざわざ買い替える理由が薄い)
- Windowsに慣れていて、SteamOS環境に不安がある人(ゲーム用途ならほぼ問題ないですが、設定の自由度はWindowsに劣る)
- できるだけ高いグラフィック品質を求める人(4K/60fpsはFSRありきなので、ネイティブ4K性能はPS5 Pro以下)
Steam Machineは買うべき?価格が未定だけど予約する?
さて、Steam Machineについてダダっとおさらいしてみましたが、スペックだけ見れば「なかなか良いゲーム機」。
Zen 4(6コア)+RDNA3(28CU)という構成はSteam Deck(Zen 2・4コア / RDNA2・8CU)と比べると別物で、FSRを使いながら...とはいえ4K/60fpsが出せるのは普通に魅力的です。
リビングでコンソール的に使えて、Steam Deckとの連携もできて、静音。確かに刺さるポイントが多いです。
ただ、正直に気になる点もあって、あえてデメリットを挙げるとすれば以下の通り。
- FSRありきの4K:ネイティブ4K性能ではないので、画質の期待値はPS5 Proより劣る
- SteamOSの対応ゲーム:ProtonはかなりこなれてきましたがWindowsゲームがすべて動くわけではない。(特にオンラインゲームはアンチチート絡みで動かないタイトルが今も多い)
- 価格次第でPS5と迷う:PS5(約79,980円)と同価格帯ならPS5の方が「安心感」はあります。Steam Machineが大幅に安ければ話は変わるけど、高くなる可能性が高い
Steam Machineを買うべきか悩んでいる...という人は、価格が発表されてから判断するのが一番。もしSteam Deckを持っていて「テレビでも遊びたい」という人は、価格次第でかなり有力な選択肢になりそうです。
価格や発売日の詳細が発表され次第、この記事も更新していきます。
\発売日は2026年内/


