1万円以下とは思えない高い完成度。
SOUNDPEATS より、LDAC対応で10mmダイナミックドライバーを搭載する完全ワイヤレスイヤホン「Soundpeats Air5 Pro」をご提供いただいたので、スペックや機能をおさらいしつつ、音質や使用感についてレビューをお届け。
- Soundpeats Air5 Proのレビュー
- 音質や音の傾向について
- 使用感や特徴について
1万円以下ながら、LDACやLC3、aptX Loslessといった高音質コーデックに対応。
ノイズキャンセリング(ANC)、マルチポイント接続など、ユーザーが求めるほとんどの機能を搭載しており、言うまでもなくコスパは抜群です。
コンパクトな筐体に、10mmダイナミックドライバーと1万円以下としては破格のノイキャン性能を備えるため、音質と使い勝手がバランスよく仕上がってます。
※2025年11月4日まで開催中のAmazonスマイルセールの対象になっており、価格は9,980円 → 7,485円と超お買い得。割引率は25%オフ。
1万円以下なのに高音質で破格のノイキャン性能。SOUNDPEATS Air5 Proをレビュー

SOUNDPEATS Air5 Pro(サウンドピーツ エアファイブプロ)は、10mmダイナミックドライバー(PEEK+PU振動板)を搭載し、LDAC/LC3/aptX Lossless/aptX Adaptiveといった高音質コーデックに対応する完全ワイヤレスイヤホン。
最大-55 dBのアダプティブノイズキャンセリングを搭載しており、ユーザーが求める多くの機能が詰め込まれた、いわばSOUNDPEATSの決定版です。


僕はこれまで様々なワイヤレスイヤホンを試してきましたが、価格以上の音質や機能を求めると選択肢が限られてくる...というのは世の中の常。
でも、Air5 Proは良い感じの価格でちょうどいい性能と音質を実現してくれているんじゃないかなと。
Air5 Proの主な特徴は以下の通り。
- 10mmダイナミックドライバー搭載
- 振動板には、耐熱性・強度に優れ、内部損失性にも長けたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)とポリウレタン(PU)の複合素材を採用
- SOUNDPEATSのノウハウを活かしたアコースティック設計と調整を施すことで、低音から高音までバランスの取れた歪みの少ないクリアな音を実現
- 高音質コーデック「LDAC」「aptX Lossless」に対応
- 低ビットレートで高音質の次世代コーデック「LC3」対応
- 最大55dBのノイズを低減できるアダプティブノイズキャンセリングを搭載
- イヤホン単体で7.5時間、ケース込みで最大37時間の電池持ち
- IPX5の防水性能
- 最大2台までのマルチポイント接続
- 定価9,980円。セール時はもっと安く買えるコスパ
SOUNDPEATS Air5 Proは、上位モデルとなる「Air5 Pro+」が存在していますが、Air5 Proはより買いやすい価格、Air5 Pro+ほどではないけど...優れた音質、そしてサウンドピーツ製品の中でもトップクラスのノイキャン性能を誇るのが大きな特徴です。
上位モデルのAir5 Pro+と比べて電池持ちは長い。






SOUNDPEATS Air5 Proのデザインは、従来のSOUNDPEATSらしい“シンプルで実用的”なスタイル。
ケースはマット仕上げになっているため指紋が目立ちにくく、質感も上品な印象。
上位モデルSoundpeats Air5 Pro+とは、アクセントになっているカラーが異なります。(Air5 Proはカッパー。Air5 Pro+はゴールド)

デジタルスケールとノギスで計測したところ、Air5 Proの実数値は横幅66.6mm、縦幅48.2mm。
イヤホン本体の重さは片耳4.7gの軽量設計になっており、長時間装着しても耳が痛くなりにくい。
装着時の安定感も高いですが、僕の耳にはあまり合わないみたいで。Lサイズのイヤーチップを装着していても、ちょっと指が当たるとズレちゃうのは惜しいところです。
(これは上位モデルのAir5 Pro+でも同じ傾向だったので、僕みたいに合わない人はいるかもしれない)
逆に言えば、装着感は軽いので、カジュアルな用途には最適。


パッケージには、Soundpeats Air5 Pro本体、イヤーチップ(S/M/L)USB Type-C充電ケーブル、取扱説明書、ステッカーが付属します。
| SOUNDPEATS Air5 Proのスペック | |
|---|---|
| 名称 | SOUNDPEATS Air5 Pro (サウンドピーツ エアファイブプロ) |
| カラー | ブラック ホワイト |
| サイズ | 66.88×48.33×26.92mm(ケース) イヤホン単体:4.8g ケース:50.3g |
| タイプ | ワイヤレスイヤホン カナル型 |
| 操作方法 | タッチ操作 |
| ドライバー方式 | 10mmダイナミックドライバー |
| ハイレゾ認証 | 取得済み |
| 再生周波数帯域 | 20Hz-40KHz |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless/LC3 |
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 |
| Bluetoothプロファイル | HSP/HFP/A2DP/AVRCP |
| 連続再生時間(単体) | 7.5時間 ※AAC/音量60%/ANCオフ |
| 連続再生時間(ケース込み) | 37時間 ※AAC/音量60%/ANCオフ |
| 充電コネクタ | USB-C ※10分で2時間再生できる急速充電対応 |
| 防水性能 | IPX5 |
| 価格 | 9,980円(税込) |
Air5 Proはクリアで立体感のある音質が特徴

さて、ここからはAir5 Proの音質について。
デバイスはPixel 9aで視聴したのはいつものプレイリスト。ロスレス音源、コーデックはLDAC、ノイキャンON。音量は50%程度で視聴した音質の印象をお届けしていきます。
Air5 ProはLDACやaptX Losslessといった高音質コーデックに対応し、ハイレゾ認定も取得しているため、1万円以下で買えるイヤホンでありながら音質は抜群。
低音は控えめながらタイトで、ボーカルや楽器の音を担当する中高域もクリア。
印象的だったのはボーカルのクリアさと”抜け感”で、例えば、CarpentersのYesterday Once Moreなど、ピアノのアコースティックな音が特徴的な楽曲では、中音域の解像感と音場の広さが1万円以下のイヤホンとは思えないレベルで秀逸。
ボーカルの声も際立ち、歪みも抑えられている印象です。
ビリー・アイリッシュのbad guyなどでは、やや低音がこもりがちではありますが、どちらかというとキレがあるというか...アタック感が強めな音。(ハキハキしている感じ)
ボーカルの囁くような声はとてもリアルに感じられました。
PEEKとPUの複合素材を採用した”10mmダイナミックドライバー”は、低音が伸びやかに響き、高音はクリアで透明感があるので、ほんとに1万円以下で買えるとは思えない音質。
Air5 Proは、LDACまたはaptX Lossless×ロスレス音源の環境でそのポテンシャルを最大限発揮してくれると思うので、LDACやaptX Losslessに対応するAndroidスマホを使っている人は超おすすめです。
周波数特性で見るAir5 Proの音質

Soundpeats Air5 Proの周波数特性を計測してみたところ、描く波形は上位モデルの「Soundpeats Air5 Pro+」に近く、音の傾向はややドンシャリ傾向。
低音も高音もよく鳴るし、Air5 Pro+ほどではないけど、分離感もあります。ザ・ドンシャリな音ではなく、どちらかというと実際に耳で聴いた時のバランス感重視で調整されている印象。
公式では「振動板には耐熱性・強度に優れ、内部損失性にも長けたPEEK+PUを採用」「低音から高音までバランスの取れた歪みの少ないクリアな音を実現」と謡っているとおり、音質はとてもクリア。
各楽器の音を上手く再現していました。
※周波数特性の計測で使用している機器や計測方法については"レビューの評価基準について"からどうぞ。
周波数特性とは、入力電圧を一定にした状態で周波数を変化させた時に出力される音圧がどのように変化するかを表したもの。
グラフの見方としては、ざっくり200Hz以下が低音域、200Hz~700Hzが中低音域、700Hz~3KHzが中高音域、3KHz~7KHzが高音域、7KHz以上が超高音域。一般的に人間の可聴帯域(聞き取れる音の範囲)は20Hz~20KHzと言われています。計測結果は環境や機器で異なるため参考程度に。
ノイキャン性能と外音取り込みモードについて
Air5 Proは、最大55dBのノイズを低減してくれるアダプティブノイズキャンセリングを搭載しており、性能は上位モデル”Air5 Pro+”と同一。
フィードフォワード+フィードバックのハイブリッド方式に加えてAIアダプティブANCを搭載するため、日常使用に最適です。
実際に試してみると、ノイキャンONとノイキャンOFFでは明らかに違いが分かるレベルで低周波の環境音やエアコンの音を抑えてくれるほか、音楽の視聴中であれば、ほぼ無音に近いレベルのノイキャンが体験できるかなと。
作業や通勤時の集中力がグッと上がると思うので、1万円以下でこの性能のノイキャンと高音質を両立しているのはほんとに優秀。
Air5 Proのノイキャン性能はAir5 Pro+と変わらないですし...ガチで破格の性能。
外音取り込みモードはややフィルターのかかっている感がありますが、かなり自然に聞こえるようになっているため、イヤホンを外さずに周囲の音を聞いたり、会話するには十分な性能です。
マルチポイント接続に対応。最大37時間の電池持ち
Air5 Proは最大2台までのマルチポイント接続に対応するのもメリットの1つ。
- ペアリング手順に従い、デバイスAに接続する
- 接続が完了したデバイスAのBluetoothをオフにする
- イヤホンが再びペアリングモードになる
- デバイスBのBluetoothをオンにして、デバイスBと接続する
- デバイスBとの接続を維持したまま、デバイスAのBluetooth機能を再度オンにするとマルチポイント接続完了
スマホやタブレットを同時に接続できるため、”ながら使い”が超捗る。
ただし、多くのマルチポイント接続対応のイヤホンやヘッドホンと同様にマルチポイント接続時はLDACが使えなくなるため、音質を優先する場合は単体で接続するのがおすすめです。
ちなみに、Air5 Proの電池持ちは、イヤホン単体で約7.5時間(ANCオン時)。ケース込みで最大37時間の連続再生。(上位モデル”Air5 Pro+”より長い)
通勤や通学程度の使用なら2〜3日くらいは余裕で使える電池持ちの長さ。10分の充電で約2時間再生できる急速充電にも対応しています。
SOUNDPEATS Air5 Proの操作方法について

お次はSOUNDPEATS Air5 Proの操作方法について。
※タッチセンサーはSOUNDPEATSロゴ部に搭載。PeatsAudioアプリでタッチ操作の設定を変更することもできます。
| Air5 Proの操作方法 | |
|---|---|
| 再生/停止/通話の応答 | 左右どちらかのイヤホンを2回タップ |
| 音量を上げる | 右側のイヤホンを1回タップ |
| 音量を下げる | 左側のイヤホンを1回タップ |
| モード切り替え (ANC/パススルー/ノーマル) | 左側のイヤホンを1.5秒長押し |
| 着信拒否 | 着信中に左右どちらかのイヤホンを1.5秒長押し |
| 次の曲へ | 右側のイヤホンを1.5秒長押し |
| 音声アシスタントの起動 | 左右どちらかのイヤホンを3回タップ |
SOUNDPEATS Air5 Proの主な操作方法は上記の通り。
デフォルトだと次の曲への曲送りには対応していますが、前の曲への曲送りには対応していないため、PeatsAudioアプリでモード切替を前の曲への曲送りに変更するのがおすすめ
※タッチ操作は専用アプリPeatsAudioアプリの”カスタムキー”から変更可能です。
- 両方のイヤホンを充電ケースに入れて蓋を開ける
- 充電ケースのリセットボタンを10秒間長押し
- LEDが赤色で点滅する
- デバイスの登録を解除する
- LEDが白色に点滅し、リセット&初期化完了
SOUNDPEATS Air5 Proを初期化&リセットする方法は上記の通り。
アプリで操作変更やイコライザー調整が出来るのも嬉しい

SOUNDPEATS Air5 Proは、PeatsAudioアプリを使用することで設定を変更したり、ノイズキャンセリングの調整、適応型EQの有効化、タッチ操作のカスタム、LDACの有効化ができます。
ファームウェアアップデートなどもアプリから行えるようになっているため、SOUNDPEATS Air5 Proを購入したらアプリをダウンロードしておきましょう。
SOUNDPEATS Air5 ProのFAQ
- 充電できない&イヤホンの充電が始まらない
-
PCのポートやUSBハブなどを介さず、充電ケーブルがイヤホンと正しく接続されているか確認し、問題がなければ故障の可能性があるため、サウンドピーツのサポートにお問い合わせ。
保証期間内かつAmazonの注文番号などで購入の証明が出来る場合は対応してもらえる可能性が高い。※保証は12か月間あります。
- AndroidスマホだけどLDACで接続できない
-
LDACに対応するAndroidスマホの場合、「設定 > デバイス情報 > ビルド番号を連続でタップ」から開発者向けオプションを有効化し、「システム > 開発者向けオプション > Bluetoothオーディオコーデック」からLDACを有効化する必要があるかも。
- PeatsAudioアプリはアカウント登録が必要?
-
必要です。SOUNDPEATS Air5 ProはPeatsAudioアプリを使用することで便利に使えるようになっているので、タッチ操作やイコライザーを細かく調整したい人はダウンロードしておくといいかも。
Air5 Pro自体はアプリをダウンロードしなくても普通に使えます。
- LE Audio/LC3には対応する?
-
SOUNDPEATS Air5 Proは、LE Audioに対応。上位モデル「Air5 Pro+」も対応しているため、予算とどれだけ音質を求めるか?で選ぶといいかも
LE Audio対応デバイスと接続した場合は低ビットレートでも高音質で音楽を楽しめます。
レビューまとめ!高音質&コスパ重視で探している人にAir5 Proはおすすめ過ぎるイヤホン

SOUNDPEATS Air5 Proのデザインや使用感、音質や操作方法についてレビューをお届けしてきましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
1万円以下でこの音質とノイキャンはほんとに素晴らしい。

SOUNDPEATS Air5 Proレビュー&評価
1万円以下でこの音質とノイキャンは強い。
メリット
- 高音質コーデックLDAC/aptX Losslessに加えてLC3に対応し、ハイレゾ認証も取得済み
- 10mm大口径ドライバー+アコースティック設計で実現した高音質
- 1万円以下だと破格のノイキャン性能(上位モデルと同じ)
- マルチポイント接続対応&専用アプリで操作のカスタマイズができる
- 軽い装着感で疲れにくい
デメリット
- 楽曲によっては低音がこもるかも
| 音質 | |
| 機能 | |
| 装着感 | |
| デザイン | |
| コスパ | |
| 総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
Soundpeats Air5 Proのレビューと評価をまとめると上記の通り。
個人的には自動装着検知による再生/停止機能も欲しいところですが、1万円以下で買えますし...このあたりは価格とのトレードオフですね。
ほんと気になるところが無いすごく良いイヤホン。
Air5 Pro+ほどではないけど音質も素晴らしいですし、なにより、1万円以下で上位モデルと変わらないノイキャン性能は破格。
外音取り込みモードも実用的で、マルチポイント接続やアプリでタッチ操作のカスタムもできるので、言わずもがなコスパは抜群です。
今なら、ちょうどAmazonのセール対象になっていて、9,980円 → 7.485円で購入できるので、この機化にぜひ。

