モンハンワイルズは快適に遊べる。
「PlayStation Portal リモートプレーヤー」は、PlayStation5とペアリングすることで快適にゲームを遊べる携帯機。
PS Vitaを最後にもうずっと発売されていなかったSIEのポータブル機ですが、かなりいい感じの使用感になっていまして。
リビングで家族がテレビを使っていたり、寝転んでゲームしたり、携帯機ならではの体験ができるほか、モンハンワイルズやドラゴンズドグマなど、名作PS5向けゲームのためにPS Portal買おうかな?って人も多いかと思いんじゃないかなと。
この記事では、改めてPS Portalリモートプレーヤーの使用感をおさらいしつつ、買う前に知っておきたい注意点や良いところ、悪いところについてレビューをお届けです。

PlayStation Portal リモートプレーヤーをレビュー。携帯機でしか得られない体験がここにある #PSPortal

「PlayStation Portal リモートプレーヤー(PS Portal)」は、PS5向けゲームをリモートプレイで遊べる専用携帯機。※PS5 Proにも対応。
▶PleyStation Portal 公式トレイラー(Youtube)
Wi-Fi環境下でPS5に保存されたゲームをストリーミングでプレイできる”ハンドヘルドデバイス”で、8インチの液晶画面(1,080p/60fps)をDualSenseで挟み込んだようなデザインが特徴です。
PS PortalはPS5にWi-Fi経由で接続し、PS5本体にインストールされたゲームをプレイ可能ですが、VRヘッドセットが必要なPSVR2向けゲームやPlayStatonPlusのクラウドストリーミングゲームは遊べません。
PSPortalは、あくまでもPS5向けのストリーミングデバイスであり、スタンドアロンのポータブルゲーム機ではないですが、家族がテレビを使用していてゲームが遊べない時やPS5を置いてある部屋以外でゲーム遊びたい時など、PS5の機能や体験を損なわず、好きなところでプレイできるようになります。


PS Portalのパッケージはこんな感じで、シンプルかつコンパクト。PlayStation Portalリモートプレーヤーのほか、充電用のUSB Type-Cケーブルと説明書が付属します。
PS Portalのスペックは下記の通り。
| PS Portalのスペック | |
|---|---|
| 名称 | PlayStation Portal リモートプレーヤー |
| 型番 | CFIJ-18000 |
| 画面 | 8インチ 液晶 1,080p/60fps |
| サイズ | 横幅:約30cm 縦幅(グリップ部):約12cm 厚み:約2.8cm ディスプレイ部の厚み:約7mm |
| 重さ | 約530g |
| 接続 | Wi-Fi経由でPS5に接続 PS5内に保存されたゲームに対応 ※Wi-Fi5対応 |
| 機能 | ハプティックフィードバック アダプティブトリガー 3.5mmオーディオジャック搭載 PlayStation Link対応 |
| バッテリー | 最大8時間 ※バッテリー容量は非公表 |
| 同梱品 | PlayStation Portal×1 USBケーブル×1 印刷物一式×1 |
| 価格 | 34,980円(税込) |
| 発売日 | 2023年11月15日(水) |
携帯機として最適化されたPS Portalの持ちやすいデザイン

PS Portalリモートプレーヤーを手に持ってみるとこんな感じ。
8インチのLCDディスプレイ(フルHD)を搭載しており、PS5用コントローラー「DualSense」や「DualSense Edge」と同様のハプティックフィードバックやアダプティブトリガーを搭載。

PS Portalのサイズを計測してみたところ横幅が約30cm、縦幅(グリップ部)が約12cm、厚みはボディの最も薄いところで約2.8cmでした。※ディスプレイ部の厚みは約7mm。
重さは約530gです。


PS Portalのグリップ部分はほぼDualSense。(グリップ右側にはミュートのLEDを搭載)
PS5純正コントローラーと同じ機能とボタン、同等の体験ができるというのもPS Portalの大きなメリットかなと。グリップを握りこんだ時の印象もしっかりDualSenseでした。


PS Portalの背面デザインはこんな感じで、雰囲気は細長いDualSense。


上述のとおり、PS Portalはリアルな触覚振動「ハプティックフィードバック」と弓を引いたり、アクセルを踏み込んだ時のトリガーの強弱を調整できる「アダプティブトリガー」に対応しており、PS5純正コントローラDualSenseと同等の体験が得られます。

ちなみに、PS Portalの「クリエイトボタン」と「オプションボタン」の配置はDualSenseと同じですが、「PSボタン」は左側に配置。

PS Portalはディスプレイがタッチパネルになっており、DualSenseでいう”タッチパッド”に割り当てられた操作は、画面の決められた領域をダブルタップすることで出来る...ということも知っておきたいポイント。


タッチ操作はレスポンスよくて、画面右側からスワイプすることで”設定”を開くこともできます。PS Portalは設定項目が少なめで分かりやすい。
PS Portalにおすすめな保護ガラスとケースについては以下の記事もぜひ参考に。

PS Portalの使用感と買う前に知っておきたい注意点

ここからはPS Portalリモートプレーヤーの使用感や電池持ちについてレビューをお届けです。
PS Portalリモートプレーヤーは、PS5で出力した映像をストリーミングする”リモートプレイ機”なので、快適に遊べるかどうかは回線次第。
回線さえ整っていれば、とても快適な携帯ゲーム機になってくれますが、逆に言えば、回線が貧弱だと画像はノイズだらけ。遅延まみれで、快適に遊ぶことはできないので、その点はご注意を。
PS Portalをスマホのテザリングなどで接続し、外出先でリモートプレイすることもできますが、テザリングは画像が乱れがちだったので...あまりおすすめしません。Wi-Fi環境が整った環境なら外出先でも使える。通信速度の公式推奨値は15Mbpsですが...これは電波強度がバリ3前提です。
高画質&快適なゲームプレイは回線次第。モンハンワイルズも快適に遊べる
PS Portalの使用感についてですが、上述のとおり、PS PortalリモートプレーヤーはPS5で出力した映像をストリーミングしているため、ネット回線が安定していればゲームプレイは快適。
遅延を感じることもほぼなく、画質も8インチのディスプレイに1080pで映してくれるので、綺麗な映像でPS5向けゲームを”好きな場所で”プレイすることができます。


PSPortalの8インチLCDディスプレイは明るく、色鮮やかで、最大1,080p/60fpsに対応するため、普通にゲームをプレイしていて不満に思うこともありませんでした。
(ドラゴンズドグマ2の戦闘シーンのように、エフェクトが乱立するシーンではストリーミングされる映像が乱れることもあったものの、僕は全然許容できるレベル)
電波強度が弱いとゲームプレイはストレスマッハ

ただし...回線が弱い環境だと話は別。
プレイすらままならないほどにPS Portalの映像が乱れ、遅延が発生し、勝手にホーム画面に戻ってしまうため、PS Portalの購入を検討している人はとにかく「回線が安定しているか」を考えましょう。
(回線速度が弱い環境だとストレスマッハ。ゲームプレイどころじゃない)
事前にネットワーク環境を確認し、電波強度、回線速度を確認しておくといいかもです。

とはいえ、PSPortalは快適なリモートプレイ体験を実現するために作られた専用デバイスなだけあり、PS5との接続や復帰はボタンを押すだけなので、起動は素早くて簡単。
PS Portalのゲームプレイのクオリティと接続性は、ネットワーク環境次第なところもありますが、モンハンワイルズも快適に遊ぶことができました。
映像を”処理する側”の性能で考えると、PS PortalとPS5 Proの組み合わせが一番ポテンシャルを発揮してくれそう。
PSPortalの推奨通信速度は15Mbpsですが、少なくとも100Mbpsくらいは欲しいし、電波強度も結構大事。参考までに、リビングにルーター(Wi-Fi5のエントリーモデル)を設置している木造2階建てだと、2階での接続はかなり不安定でした。メッシュWi-Fiで構築している自宅の環境だと接続が切れるのは稀なので、通信速度よりも電波強度を重視したほうがPS Portalが安定するかも。
電池持ちは十分だけど、充電端子の位置は微妙

PS Portalの電池持ちは最大8時間。
PS PortalはPS5で出力した映像をストリーミングするため、消費電力はおそらく”ほぼ”一定なので、基本的にどんなゲームでも最大8時間はプレイできると思ってよさそうです。
最近はほとんどドラゴンズドグマ2を遊んでいますが、体感の電池の減りもそれくらいですし、FF7 リバースやFallout76をプレイしていてもバッテリーの減りに大差はなさそうです。
日常的にゲームを遊んでいても、ちょこちょこ充電していれば問題ない電池持ちですが、個人的に気になったのが充電端子の位置。PS Portalの充電端子は背面にあるのですが、ディスプレイよりも奥まった位置にあるため、とにかく充電機を差しにくい&抜きにくい。
これは充電するたびに気になるポイントです。
低遅延のワイヤレスオーディオ技術「PlayStation Link」も使える


PS Portal リモートプレーヤーは、低遅延のロスレスオーディオ「PlayStation Link」に対応しており、PS5やPCはUSBドングル、PlayStation Portalは内部に搭載された送受信機で「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」や「PULSE Explore ワイヤレスイヤホン」と接続することができます。
「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」と「PULSE Explore ワイヤレスイヤホン」は、複数接続にも対応し、デバイス間で音声を切り替えることもできるので、例えば、PS PortalリモートプレーヤーやUSBアダプターを接続したPS5で使用しながら、同時にスマホとBluetooth接続することもできます。
当然、ゲームをプレイしながらの通話も可能。
ゲームにもよりますが、PS PortalはPlayStation Linkに必要な送受信機をハードウェア実装しているため、PlayStation Link対応デバイスとの相性は抜群です。
PULSE EliteやPULSE ExploreをPS5で使用する際は、同梱するPlayStation Link USBアダプターをPS5本体に差し込み、PlayStation Linkで接続しますが、PlayStation Link USBアダプターは単体販売も行われているため、PCやMac単体でも利用可能です。
PS Portalのレビューまとめ。カジュアルに遊べるし低遅延で画質も良い。回線が安定しているなら買うべきかも

さてさて、PlayStationの新型携帯機「PlayStation Portal」のデザインやスペックをおさらいしつつ、使用感についてレビューをお届けしてきましたが、最後に僕のレビューをまとめておきます。

PS Portal リモートプレーヤー レビュー&評価
携帯機だからこそのお手軽さ。
メリット
- PS5との素早い接続と起動
- 高画質かつ滑らかなディスプレイ
- PS5の体験を損なわない
- 優れた電池持ち
- どこでも遊べるお手軽さ
デメリット
- PS Plus Premiumのストリーミングゲームを遊べない
- Bluetooth非対応
- 良くも悪くも完全なるストリーミング専用機なのでPS5が必須
- 充電端子の位置が微妙
- Wi-Fi5にしか対応しない(Wi-Fi6や6Eは非対応)
| 画質 | |
| 機能 | |
| サイズ感 | |
| デザイン | |
| コスパ | |
| 総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
僕のPS Portalリモートプレーヤーのレビューと評価をまとめるとこんな感じ。
8インチのディスプレイとDualSenseが合体したような絶妙なサイズ感がほんとちょうどよくて、ソファでもベッドでもどこでも遊べちゃうお手軽さが最大のメリットかなと。
回線が安定しているなら、低遅延かつ高画質でゲームをあそべますし、PS Portalを買ってからさらにPS5のプレイ時間が伸びたので、PS Portalのゲーム体験における貢献度はかなりのものかなと思います。
- リビングや共有スペースのテレビを家族や友達、パートナーが良く使うから、PS Portalでいつでも好きなタイミングでゲームを遊びたい
- 回線速度には自信あり!一度たりとも自分の回線を遅いと思ったことがない
- Wi-Fiルーターの置き場所とPS Portalを遊ぶ場所が同じ階にある
- Wi-Fiルーターと離れるほど電波は弱くなるため
- 木造建築だと1階にルーター、2回でPS Portalを遊ぶと安定しなかった
- メッシュWi-Fiの環境だと常に回線は安定していた
- ごろ寝しながらゲームをカジュアルに遊びたい
僕が思うPS Portalを買うべき人は上記の通り。
逆に、PS Portalを買うべきじゃない人は回線環境に不安があったり、言うまでもなく、携帯機でゲームをプレイする必要が無い人(常にテレビやモニターを使えたり、デスク環境が充実している人とか)ですね。
2024年9月2日にPS5ファミリーの価格が値上げされ、それに伴いPS Portalも 29,980円 → 34,980円に値上げされてしまいましたが、それでも、得られる体験を考えるとPS Portalは良い選択肢になるかもしれません。
別に必要ないし...と言われればそれまでですが、"どこでもPS5が遊べる"という体験はPS Portalだからこそ。
モンハンワイルズをPS5で遊びたい人はPS Portalを検討してみるといいかもです。






