コスパのAir5 Pro、音質のAir5 Pro+。
SOUNDPEATSの人気モデル「Air5 Pro」に、上位版となる「Air5 Pro+」が登場しましたが、SOUNDPEATSより製品をご提供いただいたので、ダダっと比較レビュー。
- Air5 ProとAir5 Pro+の比較
- 音質や機能、価格の違いを解説
- どっちを買うべきか悩んでいる人向け
姉妹機なだけあり、2機種の見た目はよく似ていますが、実際にはドライバー構成や通話性能に大きな違いがあります。※どちらもノイキャン性能は同価格帯の中でもかなり優秀。
この記事では、両モデルを実際に使った体験も交えつつ、どちらを選ぶべきかを比較して行こうかと思うので、ぜひ参考にしてもらえれば。


どっちを選ぶ?コスパのAir5 Proと音質のAir5 Pro+を比較

先日レビューを公開したばかりのSOUNDPEATS Air5 Pro+ですが、姉妹機にSOUNDPEATS Air5 Proがあります。
2機種とも最大55dBのノイズを低減できる優秀なANC(アダプティブノイズキャンセリング)を搭載しており、それぞれ明確なメリットがありますが、しっかりと差別化されているため、この記事では、2機種の違いについて簡単に比較してきます。
まずはスペック比較から。
Air5 ProとAir5 Pro+のスペック比較表
| Air5 ProとAir5 Pro+を比較 | ||
|---|---|---|
| Air5 Pro | Air5 Pro+ | |
| サイズと重さ | 66.88×48.33×26.92mm イヤホン:4.8g ケース:50.3g | 66.88×48.33×26.92mm イヤホン:5g ケース:51.11g |
| ドライバー構成 | 10mmダイナミックドライバー | MEMSドライバー+10mmダイナミックドライバーのハイブリッド |
| 再生周波数帯域 | 20Hz-40KHz | |
| タイプ | 完全ワイヤレスイヤホン カナル型 | |
| パワーアンプチップ | - | XAA-2000 Aptos |
| 操作方法 | タッチ操作 | |
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 通信距離:10m | |
| 対応コーデック | SBC/AAC/LC3/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless | |
| ANC | 最大55dBのノイズを低減 ※Air5 Pro+のほうが僅かに優れる | |
| 外音取り込み | 〇 | 〇 |
| 電池持ち | 単体:最大7.5時間 ケース込み:最大37時間 | 単体:6時間 ケース込み:30時間 |
| 防水性能 | IPX5 | |
| 価格 | 9,980円(税込) | 15,380円(税込) |
Air5 ProとAir5 Pro+のスペックを比較してみると上記の通り。
サイズ感や基本的な機能、操作方法については2機種ともに同じ仕様になっていますが、ドライバー構成は大きく異なるため、音質には明確な違いがあります。
※対応コーデックは両機種ともに同じ。
Air5 Pro+はxMEMSドライバーとパワーアンプチップを搭載するぶん、やや重く、電池持ちは短い。






デザインの違いも無いですが、Air5 Pro+はゴールドのアクセント。Air5 Proはカッパーのアクセントがあるので、2機種を並べても簡単に見分けは付けられます。
音質の違い:Air5 Proはバランス重視、Air5 Pro+は解像感重視

「Air5 Pro」は、振動板に耐熱性と強度に優れ、内部損失性にも長けたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)とポリウレタン(PU)の複合素材を採用した10mmダイナミックドライバーを搭載。
一方で「Air5 Pro+」は、MEMSドライバー×10mmダイナミックドライバーの”ハイブリッドドライバー”を採用しており、音の分離感や緻密な再現、中高音の解像感が段違い。
- Air5 Pro
- バランス型で万人向け
- 楽器やボーカルは非常にクリア&深く響く低音
- 楽曲によりますが、低音は”やや”こもることがあるかも
- Air5 Pro+
- MEMSによる優れた分離感と立体感、高解像度な音が好みの人向け
- ダイナミックドライバーによる深く伸びやかな低音域も魅力
音質に関しては、すべてにおいてAir5 Pro+が優れており、ボーカルの息遣いやハイハットなどの細やかな音がより鮮明に感じられます。
Air5 Pro+の音質はMEMS×10mmダイナミックドライバーによる恩恵が非常に大きく、従来のダイナミックドライバー×BAドライバーでは”BAの音”とも言える金属的な鳴りの特徴がありましたが、Air5 Pro+は癖が無いのもポイント。
MEMSドライバーの非常に優れた分離感と音場のクリアさ、透明感のあるボーカル、それでいてダイナミックドライバーの豊かに響く低音域を兼ね備えているため、音質で選ぶなら...間違いなくAir5 Pro+。
Air5 Pro+は...ガチで音良いです。


ANC(アダプティブノイズキャンセリング)の性能について

どちらも最大55dBのノイズを低減できるアダプティブノイズキャンセリングを搭載しており、ノイキャン性能に違いはありません。
Air5 Proも、Air5 Pro+も、フィードフォワード+フィードバックのハイブリッド方式に加えてAIアダプティブANCを搭載しており、実際に”音楽”を再生しない状態”で耳を澄ませて聴き比べてみても、性能に大きな違いは感じられなかったため、9,980円という価格で買える「Air5 Pro」のノイキャン性能の優秀さがより際立っているかなと。
外出時によく聞く「低音ノイズ」や「空調音」、会話の声は、どちらも無音時だと聞こえてきますが、音楽の再生時はほぼ分からないくらいにシャットアウトしてくれるので、Air5 Proも、Air5 Pro+も、静かな環境で作業したい時や通勤、通学時に活躍してくれるはず。
外音取り込みと通話品質の違い
Air5 Proも、Air5 Pro+も、外音取り込み機能を搭載しており、どちらも同価格帯のイヤホンと比べて自然な印象。
外出中でも周囲の声がより聞き取りやすく、「ホワイトノイズ感」が減少していました。
通話品質についても違いはなく、Air5 Pro、Air5 Pro+ともに6基のマイクとAI通話用ノイズキャンセリングを搭載。環境ノイズをより正確にカットしてくれるため、在宅ワークや打ち合わせなど、Air5 Pro/Air5 Pro+ともに優れた品質で通話できます。
電池持ちはAir5 Proのほうが長い


次に電池持ち。
連続再生時間の違いについてですが、上述の通り、Air5 Pro+はMEMSドライバーとパワーアンプを搭載するため、最大連続再生時間はイヤホン単体/ケース込みともにAir5 Proより短い。
| Air5 ProとAir5 Pro+の電池持ちの違い | ||
|---|---|---|
| Air5 Pro | Air5 Pro+ | |
| 単体 | 7.5時間 ※AAC/音量60%/ANCオフ | 6時間 ※AAC/音量40%/ANCオフ |
| ケース込み | 37時間 ※AAC/音量60%/ANCオフ | 30時間 ※AAC/音量40%/ANCオフ |
| 急速充電 | 10分で2時間の連続再生が可能 | |
イヤホン単体で1.5時間、ケース込みで7時間の差がありますが、通勤や通学など、日常使用では問題なく耐えられる電池持ちになっているので、どちらも1日中使ってもバッテリー切れを心配する必要はないかなと。

ちなみに、どちらもアプリ「PeatsAudio」に対応し、EQカスタマイズやノイキャンの切り替え、適応型イコライザーのほか、タッチ操作のカスタムができます。
価格はAir5 Proが安いけど、Air5 Pro+は音質良すぎてコスパ良い


Air5 Proの価格は9,980円(税込)、Air5 Pro+は15,380円(税込)となっており、その価格差は5,400円。
この差で得られるのは「MEMSドライバー×10mmダイナミックドライバーの繊細な音」ですが、Air5 Pro+は音質が良すぎて...コスパがほんとに良い。
| Air5 ProとAir5 Pro+の価格の違い | ||
|---|---|---|
| Air5 Pro | Air5 Pro+ | |
| 価格 | 9,980円(税込) | 15,380円(税込) |
僕としては、Air5 Pro+のMEMS×10mmダイナミックドライバーはの音質は、ほかのイヤホンにはない明確なメリットがありますし、Air5 Pro+を全力でおすすめしたいところですが...音質にこだわるならAir5 Pro+。
1万円以下で買えるイヤホンを求めているなら、コスパ重視のAir5 Proがおすすめです。(Air5 Proはセール時7千円台で買える)
どっちを買うべき?Air5 Proは完成度の高さ、Air5 Pro+は頭一つ飛び抜けた音質が魅力

さて、サウンドピーツの新型イヤホン「SOUNDPEATS Air5 Pro+」と姉妹機「SOUNDPEATS Air5 Pro」をダダっと比較してきましたが、最後にどっちを買うべきなのか、おすすめな人についてもご紹介。
Air5 Proは、SOUNDPEATSらしいコスパの良すぎるイヤホンとしての完成度が高く、万人におすすめできるモデル。
Air5 Pro+は、MEMSドライバー×10mmダイナミックドライバーのハイブリッド構成によって唯一無二の高音質サウンドを15,380円という価格で実現しており、Air5 Proよりも音質重視ユーザーに刺さるモデルに進化しています。
| こんな人はAir5 Proがおすすめ | こんな人はAir5 Pro+がおすすめ |
|---|---|
| バランスの良い音と電池持ちを重視したい | 高解像度な音質を重視したい |
| コスパを最優先したい | 通話やANC性能で妥協したくない |
| 豊かに響く低音が好き | ボーカルの抜け感、透明感のある音が好き |
Air5 ProとAir5 Pro+は結局どっちがおすすめなの?って人のためにまとめると上記の通り。
どちらも価格以上の価値があり、「自分がどんな音を求めるか」で選ぶのがベストです。
僕のおすすめは...やっぱり「Air5 Pro+」。
MEMSドライバー×ダイナミックドライバーは繊細で粒立ちの良い中高音域と力強く、十分な厚みのある低音域が聴いていてとても心地いい。
Air5 Pro+は、音が楽しく踊っているような...そんな音質になっているので、もう少し予算を足して「Air5 Pro+」を購入したほうが満足感は高いかもです。
今ならAir5 Pro+のレビュー記事でさらに10%オフで購入できるクーポンを配布中なので、こちらもぜひ。







