AIに記事書いてもらったけど、なんか違う...って時に試してほしい。
ChatGPTやClaude、Geminiに記事を書かせてみたけど、情報が薄いとか、自分っぽくないとか、何かしら問題があるように感じたことがあるなら、原因はAIではなくプロンプト。
「〇〇について書いて」という指示では、AIはインターネット上で最も平均的な文章を返してくるし、どこかで読んだような内容や誰でも書けそうな言葉を使うため、それだと自分で記事を書く意味がない。
プロンプトの精度が上がると、AIは自分の代筆者になってくれるので、この記事では、筆者が実際に活用している記事の文章を考えるときに絶対最初に行うプロンプト5選をご紹介です。
(端的に言うと、マスターガイドを作成して洗練させていく感じ)
ForbesのビジネスライターJodie Cook氏が提唱する5つのプロンプト戦略をベースに、日本のブロガーがすぐ使える形に落とし込んだものを解説して行こうかと思うので、参考にしてもらえれば。
実際に筆者が活用している方法で、ChatGPT/Claude/Geminiなど、どのAIツールでも使えます。
AIをブログやHPの記事作成で活用する最適な方法は「代筆者」や「ツール」として使用し、作業効率を上げること。AIにまかせっきりでは読者の役に立つ記事は生まれません。量産した低品質記事はGoogleからも読者からも嫌われる。その点だけはご注意を。
ブロガーがAIで記事作成する時に使うプロンプト5選|AIっぽい文章は何が問題?

ブロガーがAIで文章を生成する時に使うプロンプト5選の前に、まずAIっぽい文章は何が問題なのか?について。
言わずもがなですが、Google検索然り、Googleディスカバー然り、読者はもう気づいています。
型通りの構成、断定しない言い回し、どこかで見た表現、エトセトラ。そういう文章は読んでいて「これ絶対AI」と感じさせせるし、そう感じた瞬間、信頼が失われる。
問題はAIが「平均的に正しい文章」を生成するように設計されているという点です。
膨大なデータの中間値として出てくる文章は、正確だけど個性がない。誰でも書けそうな内容は自分が書く必要がない内容でもあります。
解決策は「AIをやめる」ことじゃなくて、AIに”自分らしさ”を教えること。大抵のAI生成記事はここが抜けてる。
プロンプト1|自分の文体をAIに定義させる
「カジュアルに」「親しみやすい口調で」という曖昧な指示では、AIが想像する"カジュアル"が出てくるだけで、自分の声にはなりません。
最速の解決策は、自分の文章を素材として渡して、AIに文体を逆算させること。自分より客観的に、自分の書き方のパターンを言語化してくれます。
テンプレート
以下の3つの文章を分析してください:
[自分のブログ記事・SNS投稿などを3つ貼り付ける]
分析してほしいこと:
- 文の長さとリズムのパターン
- 言葉の選び方・好んで使う表現
- 読者への語りかけ方やトーン
- 段落の構成と展開の癖
- 全体的な個性・スタイルの特徴
この分析をもとに「文体ガイドライン」を作成してください。
別のライターがこれを読めば、私の文体を再現できるくらい具体的に書いてください。
使い方のコツ
「LinkedIn用」「ブログ記事用」「メルマガ用」と、媒体ごとに分けてガイドラインを作るのがおすすめ。書き方は媒体によって変わるので、一括りにすると精度が落ちます。
作ったガイドラインは、そのまま単体で使うもよし。
筆者はこの後に解説するプロンプトで作成したガイドラインをすべて統合して「マスターガイド」を作成し、以降のすべてのプロンプトに貼り付けて使ってます。
プロンプト2|過去のヒット記事を解剖して型にする
AIは「良いコンテンツ」が何かを知りません。知識は膨大ですが、だからこそ汎用的すぎる。でもあなたには、すでに答えがあります。実際に読まれた記事、反応が良かった投稿です。
反応の良い文章には必ず構造があります。どう始まって、どう展開して、どう締めているか。その型をAIに学ばせれば、同じクオリティの記事を再現できるようになります。
テンプレート
以下は私の[ブログやSNSのURL(例:iyusuke.jp)]で特に反応が良かったコンテンツ3つです:
[記事・投稿を3つ貼り付ける]
それぞれについて分析してください:
- 冒頭の書き出しのパターン(どう読者を引き込んでいるか)
- 話題から話題への繋ぎ方・展開の流れ
- 締め方の型(どう終わらせているか)
- 共通するリズムや構成の特徴
この分析をもとに、同じ高反応を狙える「コンテンツテンプレート」を作成してください。
次の記事を書く時に使える形でまとめてください。
使い方のコツ
この記事で解説しているガイドラインの作成では、過去記事で「なんでこれが伸びたのか自分でもよくわからない」という記事が一番の素材になります。
AIが構造を言語化してくれることで、自分でも気づいていなかった"当たりパターン"が見えてくるため、この”見落とし”を教えてもらい、遠慮なく生かしていくスタイル。
プロンプト3|自分の核心的な考えをAIに深掘りさせる
記憶に残るコンテンツは、必ずどこかに筆者の本音があります。(これは僕の持論)
記事や文章、投稿はその時に書いている筆者の気持ちや考え方が反映されるし、書くタイミングが変われば当然内容も変わる。
曖昧な言い回しやどちらとも言えない結論、優等生的なまとめはは読者の印象に残らないどころか、逆に「何が言いたいのか分からない」という良くない印象を読者に植え付けます。
自分が強く信じていること、業界の常識に疑問を持っていること、実体験から確信していること。そこに読者は引き寄せられるので、AIにその核心を引き出してもらいます。
つまり、AIにインタビューしてもらう。
テンプレート
私の専門分野は[あなたのジャンルやテーマ]です。
私の核心的な考えや価値観を深掘りするために質問をしてください。
私が答えたら、さらに掘り下げる追加質問を続けてください。
5〜6回のやり取りが終わったら、以下をまとめてください:
- 私のコンテンツに一貫して反映すべき信念・スタンス
- 曖昧にせず、はっきり打ち出すべきメッセージ
- 「私らしい意見の出し方」のガイドライン
使い方のコツ
このプロセスの良いところは「一度やれば使い回せる」というところ。
AIとの対話の中で、自分の嫌いなもの、絶対に譲れないもの、ブログ運営などで心掛けている信念など、自分では意識していなかった”気づき”が出てくるはずです。そこが記事の核になる。
プロンプト4|AIが書いた文章の「弱い部分」を指摘させて書き直す
AIが書いた文章の質をそのまま信頼してはいけない...というのはもはや常識。(ハルシネーションもあるし)
平凡な言い回しや力の弱い繋ぎ、なんとなく丸い結論など、悪くはないけど、刺さらない文章は誰でも簡単に量産できます。なのに、誰の役にも立たない。
すべての文章が「その場所に存在する理由」や「自分で書く理由(この場合は生み出すが正解かも)」を持っているかを問う視点が必要です。
価値を加えていない文は削る。インパクトの弱い表現は書き直す。そのレビューをAIに任せます。
テンプレート
以下はAIを使って作成したドラフトです:
[記事の下書きを貼り付ける]
厳しい編集者として、以下を指摘してください:
- 汎用的すぎて誰でも書けそうな表現
- 繋ぎが弱く、流れが切れている箇所
- インパクトが足りない段落や文
- 削っても意味が通じる余分な記述
指摘した箇所を、私の文体ガイドライン([ガイドラインを貼る])に合わせて書き直してください。
すべての文が「なぜここにあるのか」説明できる状態にしてください。
使い方のコツ
「褒めて改善点を言う」のが多くのLLM(大規模言語モデル)のデフォルトです。これは忘れちゃいけないし、信じ切ってもいけないポイント。
「改善点と書き直しだけ出してください。評価は不要です」 と一言加えると、余計なお世辞なしで本質的なフィードバックが返ってきます。
プロンプト5|マスターガイドを作成し、1ヶ月分のコンテンツ計画を作る
ここまで来たら、これまでの分析をまとめた「マスターガイド」を作成し、作成したマスターガイドを活用しつつ、1か月分のコンテンツ計画を作ります。
発信を続けることでオーディエンスが育ち、質の高い発信を続けることで信頼が積み上がります。でも「毎日何を書けばいいかわからない」という壁で止まるブロガーは多い。(もちろん、低品質な記事の量産は論外)
質を落とさずに量をキープするには、計画を先に作ることが一番の近道。テーマとアウトラインが揃っていれば、書くこと自体の負荷が大幅に下がります。
マスターガイド作成のテンプレート
ここまで分析した内容を「マスターガイド」としてまとめておき、新規チャットのたびにそのファイル1つをアップロードするだけで済むようにする。
内容の優先順位としては
- 私らしい意見の出し方のガイドライン(最上位。すべての判断軸)
- 文体ガイドライン(文体・語彙・トーンのルール)
- コンテンツテンプレート(記事タイプ別のフォーマット)
の順で1ファイルに統合すること。
作成した「マスターガイド」は、以降の記事作成時で新規チャットを開くたびにアップロードして使用します。
筆者は何度も何度も改善を重ねて”iyusuke.jp マスターガイド"を作成していますが、どういった方向性で改良するのか、どこまで詰めるのかはあなた次第。
コンテンツ計画のテンプレート
以下の記事は私のコンテンツの中でよく反応されたものです:
[記事例を2〜3個貼り付ける]
これをもとに、1ヶ月分のコンテンツ計画を作成してください。
条件:
- 記事トピックを10個提案する
- 各トピックが私のオーディエンスに刺さる理由を1行で説明する
- 各トピックについて、私の文体パターンに合ったアウトラインを作成する
(見出し+各セクションのキーポイント) - 各記事の書き出し(フック)の案を1〜2行添える
※作成したマスターガイドのファイルに添付する
使い方のコツ
マスターガイドを作成し、計画ができたら、最後に”確認”も兼ねて以下のように指示します。
このアウトラインをもとに記事を書いてください。私の文体スタイル、過去のヒット記事の構造、私のスタンスを反映させてください。
ここまで積み上げた情報をAIがすべて持っているので、出力の精度が格段に上がった記事が出力されるはず。
当然ですが、ハルシネーションの問題もありますし、いくら精度を上げたからといって全て任せきりは意味がありません。自分の知識がないものや専門外の記事は当然書けない。
必ず自分で記事を確認し、加筆・修正を行うこともお忘れなく。全部まかせっきりで誰かの役に立つ記事は出来ません。
5つのプロンプトを使う流れ|マスターガイドを活用すればどう変わる?
記事冒頭で触れたとおり、AIは「平均的に正しい文章」を生成するように設計されているため、簡単なプロンプトだと型通りの構成や断言しない言い回し、どこかで見た表現になりがち。
最後に、簡易なプロンプトで生成した記事と「マスターガイド」を活用した記事の違いについてもダダっと目を通しておきましょう。
今回は検証として「Gemini 3 Flash(Gemini Pro)」を使用し、1952年製 Fender Telecasterの記事を出力してもらいました。
簡易なプロンプトとマスターガイドを活用した出力の違い

まずは簡易プロンプト「Fender Telecaster 1952について記事を作成してほしい」で出力したのがこちら。
厳しい目で見てみると、やや事実と異なる内容があるものの...自分で手を加える前提で見ればまぁまぁの仕上がりですが、単調でややテンポが悪い印象かなと。文章は自然ですが、ちょっとつまらない感じの無個性な記事。

お次は簡易プロンプト+作成したマスターガイドをアップロードして出力した記事。
あくまでも”簡易プロンプト”なので、構成は一般的な分かりやすい感じになっていますが、言い回しや情報の密度、読みやすさや個性に関してはグッとレベルアップしているかと思います。
文章を読んでみると、自分で手を加える箇所が大幅に減っているのが分かるかなと。
さらに記事の精度を上げる場合は、キーワードや文字数、見出し(H2-H3)の構成、優先するトピックなどをプロンプトで指示すればOK。このあたりは”自分で手を加える前提”で試行錯誤です。
まとめ|AIは「量産機」ではなく「効率化」として使うのが正解
さて、ここまで筆者がAIで記事を書く時に最初に使うプロンプト5選を解説してきましたが、その本質は「マスターガイド」を作成すること。
平凡なAIコンテンツを量産しても読者は離れる。AIで低品質な記事を量産すると信頼は失われる。
でも、逆に言えばAIを使って効率を上げ、「あなたの声」が聞こえてくる記事は、今のAI時代でも十分通用する強いコンテンツになるんじゃないかな?というのが筆者の結論であり、それを実現するのが、この記事で紹介した5つのプロンプトの役割です。
マスターガイドまではちょっと...という人も、ぜひ「プロンプト1の文体ガイドライン作成」から始めてみてください。
何かしらの参考になれば!
参考:ChatGPT Prompts To Write AI-Generated Content That's Actually Good(Forbes)

