コントローラーとしての完成度は高そう。ただし価格次第。
Valveの新製品「Steam Controller(スチームコントローラー)」は、2019年に販売終了した初代モデルの後継機で、発売は2026年初頭(日本ではKOMODOより発売予定)。
価格はまだ公表されていないですが、スペックと新機能の内容がなかなか面白いので、DualSenseやXboxコントローラーと比較しながらダダっとまとめていこうかと思います。
「TMRスティックって何がいいの?」「今使っているコントローラーから乗り換える理由はある?」という人はぜひ参考にしてもらえれば。
\発売日は2026年内/

Steam Controllerとは?|磁気スティックと新入力技術を搭載したワイヤレスコントローラー

Steam Controllerは、SteamOS搭載デバイスはもちろん、Windows・Mac・Linux・iOS・Androidまで幅広く対応するワイヤレスコントローラー。
主な特徴やポイントをざっくり整理すると以下の通りです。
- TMR(トンネル磁気抵抗)磁気スティック搭載:摩耗しない・高耐久・高精度
- Grip Sense(グリップセンス)搭載:握り方でジャイロ照準のオン/オフを切り替え
- 専用ドングル「Puck」付属:充電台兼ワイヤレス送受信機、最大8msの低遅延接続
- 約35時間のバッテリー:内蔵リチウムイオン充電式
- Steam・Steam Deck・Steam Machine・Steam Frame・PCすべてに対応
初代Steam Controllerのトレードマークだったデュアルトラックパッドは継続搭載しつつ、スティックの技術と入力精度を大幅に進化させてきた印象。
TMRスティックを搭載するため、耐久性が高く、スティックのドリフトを起こしにくい...というのもメリットです。
Steam Controllerのスペックは以下の通り。
| Steam Controllerのスペック・仕様 | |
|---|---|
| 重量 | 約292g |
| バッテリー | 内蔵リチウムイオン充電式(約35時間以上) |
| 充電方法 | Puck(ドングル)またはUSBケーブル経由 |
| ワイヤレス接続① | Steam Controller Puck(専用ドングル):低遅延・エンドツーエンド約8ms・4msポーリングレート(5m距離計測)・最大4台同時接続 |
| ワイヤレス接続② | Bluetooth(標準接続) |
| 有線接続 | USB有線プレイ対応 |
| 磁気スティック(TMR) | 高応答・高耐久の磁気スティック方式、静電容量式タッチ対応 |
| Grip Sense | ジャイロ照準のオン/オフを握り方で切り替え、ボタンとして自由にカスタマイズ可 |
| HDハプティクス | LRAハプティックモーター×4(トラックパッド×2・グリップ×2) |
| トラックパッド | ハプティックフィードバック付き(クリック感圧調整可)×2 |
| ジャイロ | 6軸IMU(ジャイロ+加速度センサー) |
| ボタン | ABXY・D-Pad・L/Rトリガー・L/Rバンパー・View / Menu / Steam / QAMボタン |
| 背面ボタン | 割り当て可能なグリップボタン×4 |
| 静電容量センサー | グリップセンス・スティックに搭載 |
| 対応プラットフォーム | Windows / Mac / Linux / Steam Deck / Steam Machine / Steam Frame / iOS・Android(Steam Link経由) |
TMRスティックのメリットは?なぜ「摩耗しない」のか

Steam Controllerで一番注目したい技術が、TMR(Tunnel Magnetoresistance / トンネル磁気抵抗)スティック。
従来のアナログスティックはホールセンサーや可変抵抗を使った構造で、長期間使い続けると物理的な摩耗が起きて「スティックドリフト(勝手に動く現象)」が発生する...という弱点がありました。
これはPS5のDualSenseやSwitchのJoy-Conで経験した人も多いんじゃないかなと。
Steam Controllerが搭載する「TMRスティック」は磁気の変化でスティックの傾きを検出する仕組みで、物理的な接触摩耗がない構造です。
理論上はスティックドリフトが起きにくく、高い耐久性が期待できる点が最大の強み。(ちなみに、GameSir G7 Pro ZZZなど一部のサードパーティコントローラーもすでにTMR採用を始めていて、評判は良いです)
精度の面でも、静電容量式のタッチセンサーを組み合わせることで、スティックに触れているかどうかを検知できるため、FPSの「スティックから指を離したらエイムアシストをオフにする」系の設定にも使えます。

Steam Controllerの機能「Grip Sense」ってなに?
Steam Controllerのもう一つの新機能がGrip Sense(グリップセンス)。これはコントローラーを握る力を静電容量センサーで検知して、任意のアクションにマッピングできる仕組みです。
デフォルトの使い方は「しっかり握る→ジャイロ照準をオン、力を抜く→ジャイロをオフ」という切り替えで、ボタンを押さずに直感的にジャイロを使い分けられます。
FPSやTPSでジャイロ照準を使う人にはかなり便利な機能で「スコープを覗くときだけジャイロを使いたい」といった細かい使い分けが、握り方だけでできるようになります。
ボタンとして自由にカスタマイズもできるので、ジャイロを使わない人でも別の用途に割り当てられる点はSteam Controllerのメリットかも。
ワイヤレス通信のドングルと充電台を兼ねたPuck(パック)

Steam Controllerに同梱される「Puck(パック)」は、ワイヤレス通信のドングルと充電台を兼ねたアクセサリー。
PCやSteam MachineのUSBポートに差し込んでおくと、コントローラーを置くだけで充電できる仕組みになっており、1つのPuckで最大4台のSteam Controllerを同時接続が可能。
エンドツーエンド約8msの低遅延接続を実現します。(Bluetoothより安定しているとのこと)
Steam MachineにはPuck用のワイヤレスアダプターが統合されているので、Steam Machine購入者はPuckをPCに差す必要がなく、Steam ControllerでSteam Machineのスリープを直接解除できます。
Steam Controller、DualSense、Xboxコントローラーを比較


せっかくなので、Steam Controllerと既存の主要コントローラーも簡単に比較。
DualSenseやXbox Wireless Controllerと比較してみると以下の通りです。
| - | Steam Controller | DualSense | Xboxワイヤレスコントローラー |
|---|---|---|---|
| スティック技術 | TMR磁気スティック | ホールセンサー(Edge) / 可変抵抗(通常) | 可変抵抗 |
| ジャイロ | 6軸IMU | あり | × |
| トラックパッド | ×2(ハプティック付き) | ×1(タッチパッド) | × |
| 背面ボタン | ×4 | × (Edgeは搭載) | × (Eliteは搭載) |
| ハプティクス | LRA×4 | アダプティブトリガー付き | 振動のみ |
| 専用ドングル | Puck付属 | × Bluetooth / USB-C | 別売り |
| バッテリー | 約35時間(充電式) | 約12時間(充電式) | 約40時間(単三電池) |
| 重量 | 約292g | 約280g | 約287g |
| 価格 | 未定 | 約9,980円〜 | 約6,578円〜 |
| PC対応 | ◎ | ○(要ドライバー) | ◎ |
Steam ControllerとDualSenseを比較すると、アダプティブトリガーがない点は明確な差。あの「引き具合が変わる」感触は独自技術なので、Steam Controllerでは体験できません。
一方でSteam Controllerの強みは、Steamとの親和性とカスタマイズ自由度の高さ。Steamのコントローラー設定はもともと柔軟ですが、Steam Controller専用の細かいマッピングはさらに充実しているはずです。
Steam Controllerが向いている人、向いていない人
Steam Controllerを買うべきか悩んでいる人向けに、筆者が考える向いている人、そうでない人は以下の通り。
Steam Controllerが向いている人
- PCやSteam DeckでSteamゲームをプレイしていて、コントローラーを買い替えたい人
- スティックドリフトに悩んだ経験があって、耐久性の高いコントローラーを探している人
- FPSやTPSでジャイロ照準を積極的に使いたい人
- Steam Machine・Steam Frame・PCを横断して1本のコントローラーで使いたい人
- トラックパッドを使ったマウス操作をコントローラーでやりたい人
Steam Controllerが向いていない人
- DualSenseのアダプティブトリガー体験を気に入っていて、手放したくない人
- PS5をメインに使っていてPCゲームはほとんどしない人
- コントローラーにあまりお金をかけたくない人(価格次第ですが、DualSenseより高い可能性は十分あります)
Steam Controllerを買うべき?価格が未定のまま予約すべきか

Steam Controllerのスペックや機能についておさらいしてきましたが、コントローラー単体として見てもスペックの充実度はかなり高い。
TMRスティック、Grip Sense、LRAハプティクス×4、6軸ジャイロ、ハプティックトラックパッド×2、背面ボタン×4。これだけの機能が揃っていて、バッテリーも35時間以上となると、ガチで使えるコントローラーに仕上がっているのは間違いないかなと。
現時点でSteam Controllerの気になる点は以下の2点。
- 価格が未定:DualSense(約9,980円)やXboxコントローラー(約6,578円)と同価格帯なら迷わず選べますが、これだけの機能を詰め込んでいるので、おそらくそれなりの価格になるはず
- Puckの取り回し:専用ドングルが必要なので、複数のPCやデバイスで使う場合はPuckを差し替えるひと手間がある(Bluetoothでも使えますが、遅延は専用接続より増える)
Steam MachineやSteam Frameとセットで揃えるなら、Steam Controllerを選ぶのは自然な流れですが、PCゲームのコントローラーとして単体で買うかどうかは、価格発表を見てから判断するのが良いかなと。
価格や発売日の詳細が発表され次第、この記事も更新していきます。
\発売日は2026年内/


