遠い昔のポケモンの世界は圧巻。
2022年1月28日に発売された『Pokémon LEGENDS アルセウス(ポケモンレジェンズアルセウス)』は、シリーズ初のオープンフィールド×アクションRPGを採用したチャレンジ作。
世界初週売上650万本超えを記録し、Metacriticの評価はクリティックスコア85点、ユーザースコア8.3点と、2009年の『ハートゴールド・ソウルシルバー』以来、約13年ぶりにポケモンシリーズとして最高評価を獲得した名作です。
海外メディアからも「ここ10年で最もイノベーティブなポケモン」として高く評価されている本作ですが、「面白いとは聞いてるけど、自分に合うかわからない」「ポケモンレジェンズアルセウスやるべき?」と悩んでいる人も多いのでは?
この記事では、ポケモンレジェンズアルセウスを2026年の今から遊んでも楽しめるか、良いところ、微妙なところについて、なる早でレビューをお届けして行こうかと思うので、参考にしてもらえれば。
※この記事は過去ブログggで公開した記事を加筆・修正したものです。ggのドメインは現在別のユーザーに取得されているため、当ブログおよび筆者とは一切関係がありません。
第10世代となるポケモン最新作「ポケモン ウィンド・ウェーブ」については以下の記事もぜひ。

結論|ポケモンレジェンズアルセウスは買うべき?おすすめ度と総評

レビューの前にまず結論から。ポケモンレジェンズアルセウスは、シリーズに少しでも興味があるなら間違いなく買う価値がある名作です。
「ポケモンは冒険するゲーム」と感じているプレイヤーにはほんとにドンピシャ。ポケモンを捕まえる楽しさ、フィールドを駆け回る気持ちよさ、終盤に向けてどんどん深まるストーリー。
この3つが高いレベルで噛み合っていました。

ポケモンレジェンズアルセウスレビューまとめ
ジャンル:アクションRPG|プレイ人数:1人|ローカル通信:2人|インターネット通信:2人|対応機種:Nintendo Switch/Nintendo Switch2|筆者のプレイ時間:約100時間
メリット
- フィールド探索がシームレスで、見えている場所には全部行ける自由度
- ポケモンが「生き物」として自然に生息していて、オヤブン個体など野生感がリアル
- ライドポケモンで空・海・陸を自由に移動できる(フィールドの広さを活かせる)
- 大量発生時の色違い出現率が1/158と、シリーズ屈指の厳選しやすさ
- ダイパシリーズファンにはアツい演出・BGMが随所にある
- ヒスイ地方にしかいないポケモンと出会える
デメリット
- 持ち物/特性が廃止されており、バトルの戦略性が薄い
- 通信対戦(PvP)が一切ない
- 遠景のグラフィックが粗く、テレビの大画面では特に気になるかも
- トレーナーとの通常バトルが少なく、従来のポケモンらしさが薄い
- ミカルゲなど一部ポケモンの入手条件が複雑
| バトルの楽しさ | |
| ゲームボリューム | |
| パフォーマンス | |
| エンドコンテンツ | |
| ゲーム体験 | |
| 総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
僕のポケモンレジェンズアルセウスのレビューと評価は上記の通り。
遥か昔のシンオウ地方(ヒスイ地方)は、美しいグラフィックで表現されており、ゲームのテンポ感もすごく良い。
アクション×ポケモンは最新作の「ポケモンZA」ほどではないものの、独特の楽しさを与えてくれた一方で、バトルの戦略性が大きく変わったほか、ポケモンの持ち物や特性の廃止など「ポケモンらしさ」を求めると物足りなく感じる部分もあったかも。
※ポケモンレジェンズアルセウスでは、通信交換はあるものの...通信対戦やランクバトルはありません。
「完璧なゲーム」ではないですが、「プレイして後悔した」という人はかなり少ないんじゃないかなと思っています。
| ポケモンレジェンズアルセウスの概要 | |
|---|---|
| タイトル | Pokémon LEGENDS アルセウス |
| 対応ハード | Nintendo Switch |
| 発売日 | 2022年1月28日(金) |
| 価格 | 6,578円(税込) |
| ジャンル | アクションRPG |
| 開発 | 株式会社ゲームフリーク |
| 発売 | 株式会社ポケモン 任天堂株式会社 |
| プレイ人数 | 1人(ローカル通信・インターネット通信対応) |
| 必要容量 | 7GB以上 |
| Metacriticスコア | クリティック:85点 ユーザー:8.3点 |
| 世界初週売上 | 650万本超 ※発売時点でSwitchのポケモンシリーズ歴代最高 |
ポケモンレジェンズアルセウスは、ダイヤモンド・パールの舞台となった「シンオウ地方」がかつて「ヒスイ地方」と呼ばれていた時代を舞台としているため、どうせなら...ダイパリメイクを遊んでから、ポケモンレジェンズアルセウスを遊ぶとより楽しめます。
ポケモンレジェンズアルセウスのゲーム体験はダイパリメイクよりも遥かに濃密で驚きに満ちていると思うので、どちらも遊ぶ予定!という人はダイパリメイク → ポケモンレジェンズアルセウスの順番で遊ぶのがおすすめです。

良いところ|素直に楽しめた点

ここからはポケモンレジェンズアルセウスの良かった点をまとめていきます。
買うか迷っている人はぜひ参考に。
フィールド探索がシンプルに楽しい

「見えているところには全部行ける」。
ポケモンレジェンズアルセウスの最大の魅力は、まずここに集約されていて、純白の凍土、黒曜の原野、テンガン山など複数のエリアに分かれたヒスイ地方を、ライドポケモンで自由に飛び回れます。
(ほんとにどこにでも行けるので、序盤なのに超強い高レベルのオヤブンポケモンに襲われることもあるくらい)


ウォーグルで空を飛んで移動したり、イダイトウで水辺を泳いだり、アヤシシやガチグマに乗って移動したり...。
ポケモンレジェンズアルセウスは「広大な世界を自由に動き回れる楽しさ」があって、このあたりはめちゃくちゃ気持ちいい。
ライドポケモンはポケモンSVでも採用され、ポケモンレジェンズZAでは採用されなかったですが、ポケモンZAでは”ライドシステム”が無いこと自体が不満に感じたほど。


古い時代だということを肌で感じられるようなグラフィックは”表現”も綺麗になっていて。
ポケモンレジェンズアルセウスの映像は独特の魅力がある。

ポケモンが「生き物」に感じられる

「ポケモンが自由に生きてる!」これがポケモンレジェンズアルセウスで初めて感じた感覚。
フィールドに出ると、ポケモンが自然に生息しており、近づくと逃げるポケモンや群れでいるポケモン、こちらを見つけると赤い目で襲ってくるオヤブンポケモン。(シンプルに恐怖)
「ポケモンは怖い生き物」という感覚をゲームで初めて体感できます。
攻撃的でデカいラッキーが笑顔で突進してくる姿は、正直ホラー。


ポケモンレジェンズアルセウスは”技のエフェクト”も派手で、バトル中の視点が動的に変わるので、ポケモンのモーションをいろんな角度から楽しめます。
シームレスな捕獲/バトルはテンポ良く遊べる

ポケモンレジェンズアルセウスの画面切り替えなしで、ボールを投げてそのまま捕まえられるシステムは、当時のポケモン体験で言えば感動レベルの快適さ。
ポケモンに近づいて草むらから不意打ちで捕まえたり、バックショットでボールを命中させたり、「捕まえる動作」そのものが楽しくなっているのもポケモンレジェンズアルセウスの魅力かなと。(連続でボールを投げてさくさく捕まえられる)
本作では、ボールをクラフトできるようになっており、速くてまっすぐに飛ぶ「フェザーボール」、重くて飛ばないけど、油断しているポケモンに当てると捕まえやすい「ヘビーボール」など、ポケモンと遭遇したシチュエーションにより、最適なボールの種類は変わるため、色々と考えながら立ち回るのも楽しめました。
色違いが出やすくてテンション上がる

ポケモンレジェンズアルセウスには、「大量発生」というシステムが用意されているのですが、この大量発生時に同じポケモンを捕まえ続けると、色違いの出現確率が1/4096 → 1/158まで跳ね上がります。
他作品の期間限定イベントを除けば、シリーズ屈指の色違い厳選のしやすさなので、シンプルにポケモン集めが楽しい。


僕はものすごく序盤で「色違いラッキー」と出会い、捕まえることができたので、ポケモンレジェンズアルセウスでは最後まで一緒に冒険しました。
ストーリーが深くて楽しい|ギラティナも絡んでくる


ポケモンレジェンズアルセウスは、主人公がタイムトラベルする...というシリーズでは全く新しい発想の物語となっており、現代を生きているプレイヤーが太古のポケモンの世界を訪れるロールプレイングも魅力。
ダイパ(ダイヤモンド・パール)シリーズのプレイヤーなら間違いなく刺さるはずで、馴染みのあるキャラクターの先祖が登場したり、裏ボス戦でテンション爆上がりのBGMが流れたりと、「シリーズファンへのご褒美」が随所に散りばめられています。


アルセウスとの最終決戦は"かなり"難易度が高めで、何度もやり直しましたが...それでも「もう少しでクリアできそう」「あとちょっと!」を繰り返して攻略できる絶妙な難易度だったかなと。
ポケモンレジェンズアルセウスのストーリーには、タイトルにもなっている「アルセウス」はもちろん、プラチナ要素のなかった”ダイパリメイク”と違い、「ギラティナ」もがっつりストーリーに絡んできます。
悪いところ|これは微妙かもと感じた点

お次はポケモンレジェンズアルセウスをプレイしていて感じた「惜しい」「微妙」なところについて。
デメリットではありますが、プレイが苦痛になるほどではないし、メリットのほうが大きいため、割り切ってプレイすれば気になることはないと思います。
バトルシステムの戦略性は薄い

ポケモンレジェンズアルセウスでは、ポケモンバトルの超大事な要素「持ち物」と「特性」が廃止されています。
ポケモンバトルをがっつり楽しみたいプレイヤーには、ここが一番物足りなく感じるポイントかなと。通信対戦もないので、対人戦が好きな人には物足りなく感じるかもです。

代わりに「早業・力業」という行動順システムが追加されていますが、このシステムの説明がゲーム内でほとんどされなかったのも微妙な点。
序盤の頃はよく分からず、思い通りに動けないまま連続攻撃を受けてやられる場面がそれなりの頻度で起きた。
グラフィックは綺麗だけど遠景は粗い

ポケモンのモーションや近景の表現は美しいのですが、ポケモンレジェンズアルセウスの遠くの木や地面のグラフィックは任天堂スイッチ向けの作品の中でも荒めな部類。
携帯モードではそこまで気になることは無いかと思いますが、テレビやモニターの大画面でプレイすると気になるかも。
ゲームを進めるのが単調になりがち
ポケモンレジェンズアルセウスの基本の流れは「フィールドに出る → ポケモンを捕まえる → 村に戻って報告する」の繰り返し。(当時のポケモンは未知の存在で、図鑑の作成を手伝うことになるため)
序盤はこの流れでも未体験のものばかりで楽しめるのですが、さすがにゲームも終盤にかかり、長時間プレイしていると単調さを感じてくる人もいるんじゃないかなと。
裏ボスとも言える「アルセウス」解禁のためにはポケモン図鑑の完成必須になるのですが、そのためには「ミカルゲ」を捕まえるのは必須。
そうなると...「ともしび」を107個集める必要があるのですが、これが結構大変で単調に感じました。
ポケモンレジェンズアルセウスを実際にプレイした感想

ポケモンレジェンズアルセウスを初めてプレイした時の印象は「なんか色々すげー!」。
ポケモンを捕まえる → 報告するを繰り返すループは少し作業感がありましたが、それでも、ライドポケモンが揃ってきて、フィールドを自由に動き回れるようになり、大量発生で色違いのポケモンも出会いやすくなってくると、その楽しさはブーストアップ。

ボス戦(キング・クイーン戦)では、ポケモンの攻撃をタイミングよく回避しながら隙を突いて「シズメダマ」を投げて戦うのですが、アクションゲームとしての緊張感もしっかりあります。
ストーリーのクライマックスもダイパリメイクをプレイしたプレイヤーなら”確実に分かる”BGMのアレンジや、登場人物に感情が動かされることもあったので、ダイパをプレイしていた人なら間違いなくテンションが上がる演出も多いかなと。
アルセウス戦の難しさと達成感も印象に残っているし、全体を通して「プレイして良かった」と思えた作品でした。
前作との違い・進化点
ポケモンレジェンズアルセウスは、前作の剣盾(ソード・シールド)と比べると、ゲームの根幹から大きく変わっているため、このあたりもついでにおさらいしておきましょう。
| 要素 | 剣盾(ソード・シールド) | アルセウス |
|---|---|---|
| フィールド形式 | 部分的なワイルドエリア | エリア制のオープンフィールド |
| バトル方式 | ターン制 (持ち物・特性あり) | 行動順システム (持ち物・特性なし) |
| ポケモン捕獲 | バトルして弱らせてから | フィールドで直接投げる (シームレス) |
| 通信対戦 | フルサポート | なし(ローカル・交換のみ) |
| クラフト要素 | なし | あり (ボール・薬などを自作できる) |
| 色違い厳選 | 通常:1/4096 最大:1/512 | 大量発生時:1/158 |
| ストーリー方向性 | チャンピオン目指す王道 | 図鑑完成×世界の謎を解く |
ポケモンレジェンズアルセウスとソード・シールドを比較してみると上記の通り。
ポケモンを「バトルのためのツール」として扱うのではなく、「観察し、研究し、共に生きる存在」として扱う方向にシフトしたのが、アルセウス最大の変化かなと。
過去作から続いていた「ジム→四天王→チャンピオン」という定番の構成はなく、世界観もゲームシステムも、ほぼ別ゲーと言っていいくらい変わっているため、これからポケモンレジェンズアルセウスを遊ぼうと思っている人は、この点にだけご注意を。

ポケモンレジェンズアルセウスはどんな人におすすめ?
このあたりで、僕がポケモンレジェンズアルセウスが向いていると思う人を簡単にまとめておきます。
購入を迷っている人は参考にしてもらえれば。
- おすすめな人
- ポケモンシリーズが好きで、新しい体験を求めている人
- 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のような探索系ゲームが好きな人
- ストーリーを楽しみながらポケモンを集めたい人
- 色違いポケモンを効率よく集めたい人
- ダイヤモンド・パール(ダイパ)シリーズが好きな人
- ポケモンを「生き物として観察する」体験に興味がある人
- おすすめできない人
- 本格的なポケモンバトルを楽しみたい人
- 通信対戦(PvP)がメインの遊び方の人
- グラフィックのクオリティを重視する人
- ジム・四天王といった従来のポケモンらしい構成を期待している人
ポケモンレジェンズアルセウスは、シリーズを初めてプレイする人でも楽しめますし、まったく違うシステムだからこそ、「ポケモンから離れていたけどまた遊んでみようかな」という人にもおすすめ。
探索とストーリーを楽しむ姿勢があれば、ほんとに楽しめると思います。
よくある質問(FAQ)
- ポケモンレジェンズアルセウスの難易度はどのくらい?
-
全体的には難しくないですが、クライマックスのボス戦(特にアルセウス戦)はアクション難易度が高め。ただし、アクションゲームが苦手な人でも、ゲージが減った状態からリスタートできるので、根気よく挑戦できれば勝てる...くらいの難易度です。
- クリア時間はどれくらい?
-
メインストーリーのクリアだけなら15〜20時間程度が目安。ポケモン図鑑を完成させてアルセウスに会う(真エンド)まで行くと40時間前後かかるかも。僕は約100時間プレイしました。
- 通信対戦はできる?
-
ポケモンレジェンズアルセウスは、オンライン対戦に非対応ですが、通信交換は可能。対戦がメインの遊び方をしたい人には向いていないかも。
- 一番のおすすめポイントは?
-
色違いが超出やすいこと。大量発生イベント時に同じポケモンを捕まえ続けると、出現確率が通常の1/4096から1/158まで上がります。シリーズ屈指の色違い厳選環境。
- ソード・シールドやSV、ZAをやっていないと楽しめない?
-
ストーリー自体は完全に独立しているため、遊ぶ順番などは全く気にしなくてOK。強いて挙げるとすれば、ダイパリメイクを遊んでから始めると、より世界観に馴染めたり、粋な演出に気付けるかも。
まとめ|ポケモンレジェンズアルセウスの評価・感想まとめ

ここまで「ポケモン レジェンズ アルセウス」のレビューをお届けしてきましたが、最終的な評価を一言で言うと、「ポケモンの新しい可能性を体験したいなら、間違いなく買うべき一本」といった感じ。
Metacriticクリティックスコア85点、ユーザースコア8.3点という、シリーズ13年ぶりの高評価は伊達じゃなくて。ゲーム体験は非常に完成度が高く、ものすごく楽しめるかなと。
海外メディアも「ここ10年で最もイノベーティブなポケモン」と評していますし、実際にプレイした体験として、その評価にも納得できます。
バトルの戦略性やグラフィックには”やや”物足りなさを感じる部分はありますが、「ポケモンを捕まえる、探索する、ストーリーを楽しむ」というポケモンの原体験を、最もピュアな形で体験できるのがアルセウス。
ダイパリメイクやポケモンZA、任天堂スイッチ版ファイアレッド・リーフグリーンを遊んでみて、ほかのポケモンも遊びたいかも!と感じたなら...全力でおすすめしたい1作です。
第10世代となるポケモン最新作「ポケモン ウィンド・ウェーブ」については以下の記事もぜひ。


